(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

クレーン現象

2010年06月06日 | 時事
<クレーン行動>子供のコミュニケーション能力の発達遅れと関係なし--聖心女子大
確かに特別支援の子はよくやりますが、だからどうと言うものでもない、ということです。

我々は「クレーン現象」といっていました。子どもが何かをしてほしい時に、親や教師の手首をつかんでその方向をさしたり、その物の上におこうとしたりする現象です。丁度相手の手をクレーンのように操って動かすため、こう呼ばれています。
0歳児は欲求を泣いて知らせるしか術がありませんが、1~2歳になるとより正確に伝えようと苦心しだすわけで、その結果、やって欲しいことやものに注目させるため相手の手を向けるという行動に出るわけです。しかし、通常は言葉で「やって」「○○を取って」などと言えば済む話なので、発語が早い子はこの段階をすっ飛ばしてしまうこともありますし、あってもごく限られた期間(数週間から数ヶ月)だけしかないので、親が気づかずに過ぎてしまうこともありえます。だから「特別支援の子の特徴的な現象」と思われがちですが、別にこの時期なら普通に起こりうる発達上のプロセスの1つなので、小中学生でというのは別にして、1~2歳の時期にこの現象が見られたからといって「うちの子は障がいがあるのでは」と結びつけるのは間違いだということを証明したという記事のようです。

現場にいる人間には当たり前でも、一般にはあまり知られていないことって結構多いのですよね。