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進撃の巨人完結

2021年04月14日 | 時事

『進撃の巨人』完結号、別冊少年マガジン緊急重版決定「完売店が続出しております」gooニュース

エヴァも終わり、進撃も終わるとは、時代を感じますなあ。

 

新しい作品だと思っていましたけど、月刊誌なので一応11年もやっていたのですね。自分が面白いと噂を知ったのはアニメ化した後だったので、8巻か9巻くらいまで一気読みして虜になりました。(以降、ちょっとだけネタバレを含む)

正体不明の巨人に人類が襲われている世界で、なぜか巨人になれる力を持った主人公が巨人と戦いながらその世界の謎を解き明かしていくストーリーと、概要だけ聞くとエヴァにそっくり(笑)ですが、物語が進むにつれ今まで一緒に戦っていた仲間が実は「敵側の巨人になれる人間」であることがわかり、そのことが明かされた後に1巻から読み返してみると、確かに伏線となっている会話が山のようにあるという、まるで推理小説のような仕掛けが斬新で、理解が進むたびに読み返すと新しい発見がありました。これは連載当初から物語の骨格がかなり綿密に決まっていないとできないことであり、ジャンプのような人気がなかったら即連載終了のような媒体では絶対にできないマンガですな(笑)そのため新しい要素が出るたびに「これは伏線なのでは」と考察が盛り上がり、口コミで人気が広まっていったという印象です。

最終章では、既に前半部までアニメ化もされていますが、いよいよ巨人の謎も大方明かされ、巨人になれる人間VS世界という戦いに発展していきます。しかしどちら側も一枚岩ではなく、それぞれの立場や守るべきもの、正義のために戦っているので、どうやってもハッピーエンドには至らないのではないかとそればかり心配していました。しかし最終回発表後、結末に意を唱えるような言説はほとんど聞かれないのですよね。これはエヴァも同じでしたけど、作者が表現したい内容を完全に描き切って完結させたと言う点で、読者が十分に満足感を得たということなのでしょう。進撃の巨人は本当に全ての謎、伏線に一応の解決を見せて終えたと言ってよく、今後あの世界がどうなっていくのかと言う心配よりも、ここで終わることが作品として最良であると納得できるエンドだったと思います。これは贔屓目なしに名作と言ってよいでしょう。年齢層は若干高めですし、子どもがまねて遊ぶような要素はありませんけどね(笑)

 

アニメで最後まで終わるか分からない鬼滅よりも、今冬のアニメが非常に楽しみです。