「奄美・沖縄」に続き、審査中だった縄文遺跡群も無事登録勧告となた模様です。
これで日本の世界遺産登録は文化遺産20件、自然遺産5件となる予定です。縄文時代という、1万年にわたる再生可能社会が文化として認められた点は、日本の文明(とはいえないレベルかもしれませんが)が、エジプトや中国などに匹敵あるいは凌駕する長久の歴史を有することの証明となりますね。弥生人、渡来人の出現により縄文人の文化はどんどん北に追いやられ、顕著な遺跡としては東北や北海道にしか残っていないわけですけど、エジプトなどとは違い完全に滅亡したわけではなく、長い歴史の中で弥生人と混血し新たな社会に適応していったので、我々のルーツにも何%かは縄文人の血が残っているわけです。現代の研究では、狩猟・採集だけでなく、農耕の素地のようなことも行っていたらしいですし、世界遺産の登録によって研究に弾みがつき、新たな発見につながっていくことを期待したいですな。