これの前のシリーズもそうでしたけど、最近の朝ドラは脚本が雑すぎますね。
この回の話は自分も見ていましたけど、兄のダメダメぶりはこの際いいとして(笑)調理師免許もなく、上京し右も左も分からない状態でいきなり幸運かつ謎のコネで高級レストランに雇ってもらえたのだから、せめて半年くらいは雑用して料理のイロハを学ぶべきなのに、たった10数日終えただけでいきなりメシ作らせろとオーナーに食ってかかって料理対決を挑むのは無礼にもほどがあると思いました。これでは皆の前で辱められたオーナーの方がかわいそうですよね。朝ドラのメインターゲットは世のお母さんたちなので、主人公側に共感できないのは致命的です。せめて勝負とお題はオーナーから言い出したことにすれば多少共感できたと思いますけど、何の勝算もなくペペロンチーノを持ち出したことも不可解ですし、ソーメンチャンプルーとたまたま味が似てただけで乗り切る薄っぺらさは誰もついてこれないでしょう(笑)おなじ料理がテーマの朝ドラに「ごちそうさん」がありましたけど、あちらは毎週しっかり料理のテーマがあって監修もついていたようなので見ごたえがありました。焼き氷とかいまだに覚えてますし・・・牛一頭買いで霜降り肉をご近所にふるまったのは流石にぶっとんでいましたけど(笑)そういうのも、視聴者が主人公に共感を積み重ねてきたからこそ、彼女ならやりそうと笑いになるのですよね。今回の話は、沖縄が舞台だった時は物珍しさで面白かったので、シリーズ前半くらいは沖縄で展開させるべきではなかったのでしょうか?
カムカムは現代に戻った時、ひなたは50代のはずなのであのエンドは共感どころか不気味に映りましたし、今回のも含め、全般的に主人公の人物設定と時代考証が甘い気がします。脚本に口出しできる人がいないのでしょうか?役者さんの演技は良いのですから非常にもったいないですね。