とりあえず、反対派等の二次テロが起こらず無事済んだということで何よりでしたね。
マスコミはマッチポンプで分断を煽っていましたが、国葬会場となった日本武道館に多くの弔問者の長い長い列ができたことが全てを物語っていますね。各地の自民会館などに窓口があれば自分も花代くらい持って行ったと思いますけど、なさそうだったので黙祷だけしっかり行うことにしました。図らずも命を落とすことになってしまいましたが、国のために長期にわたって日本のかじ取りを行い、国際社会に日本の存在感を知らしめ、国内にも株価など経済回復をもたらし、盤石な地盤と長期展望をもって政治を行うことの大切さを示した元総理の貢献度は、十分に国葬に値すると思います。
もうひとつ日本人の宗教観というか死生観で言えば、「亡くなった人を悪く言うと祟る」というものがあり、それが無念を残してこの世を去った場合は、怨霊にならないよう最大限の弔いをしなければならないというものがあります。亡くなった直後に皇室が位を与えたのもそのためです。だから国葬は形として必要だったというのが自分の立場ですが、それが分かっていないのは共産主義者（無神論者）か、単に日本史の理解不足な人ということになりますから、自分は信用していません。
今回の発端には宗教が大きく絡んだ事件が背景にありますけど、宗教はいかに理性的な説得を行ってもなかなか考えを覆すことは困難（理論でなく感情の問題であるため）であり、世界的に見ればしばしば要人だけでなく全員を駆逐するまで続くレベルの戦闘行為に発展することも珍しくありません。お互い恨みを覚え、いつまでも終わらない泥沼になってしまうのですが、日本の宗教観では「水に流す」「穢れを清める」ことで平穏な日常を取り戻すことができます。日本独特の宗教観は、世界がまだ脱却できない高みにそれこそ千年も前からいることになりますね。そのための「禊」の儀式として、今回の国葬には価値があったと言えるのではないでしょうか。