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給食指導

2017年09月26日 | 時事
給食の完食指導で5人が嘔吐 小学校教諭を厳重注意
・・・これでますます給食指導ができなくなりますね。

この報道を見た後、ネットで様々な意見を見てみましたけど、はっきりいって本質を外れた批判がほとんどだと思いました。前提知識として、そもそも岐阜市は自校給食であり、他の都道府県までは分かりませんが少なくとも給食センターなどから運ばれてくる地域の給食に比べて圧倒的に美味しいのです。一般の方は自分の地域・時代の給食しか連想できませんが、自分は異動によって両方経験しているのでこれは断言できますね。汁物を飲んでやけどできるくらい(笑)アツアツの食事ですし、魚フライなどは骨抜きまでしっかりとなされています。またピーマンなど、子どもが苦手そうな食材は必ずと言っていいほどみじん切り等細かくなっています。もちろんアレルギー食材は教師もしっかり把握しており、特別な給食が用意され配膳もチェックする完璧な体制であることは言うまでもありません。調理員さんとの距離も近く、食器を返す時に交流したり、また委員会活動で毎日の残菜も献立別にまとめられ、重さを量って記録したりもしています。こういう背景があるので、食材のため、作ってくれた人のために残菜を少なくしようと言う取り組みが自然発生的に生まれるわけなのです。

保護者の考えはそれぞれで、「先生を信頼しますのでビシバシやってください」という親もいれば、「○○(食べ物)がキライだから学校に行きたくないと言っています」と相談に来る親まで。個人的な意見を言わせてもらえば「食べられるよう家でなんとかせい!」思うわけですが(笑)一番困るのは、そういう親の背景が異なる子どもを一斉に面倒を見る時にイチイチ特別扱いをするわけにはいかないということですね。共同生活を送る中で、Aさんは全部残さず食べなさい、Bさんは残していいよ、と個別に態度を変えるのでは、いくら親の要望の通りでも、我慢して食べてる子どもの目には明らかに贔屓に映ったり、少なくとも「何であの子だけ」と不満を募らせてしまうでしょう。まあ誰だって苦手な食材や食べられる量にも個人差があるわけなので、とりあえず皆で守るルールとしては「食べられる量だけ、嫌いなものも一口は食べようね。」というのが譲れない最低ラインになります。運動が苦手でも、休み時間全然外で遊ばなかったらどんどん苦手になりますし、算数が苦手だから九九をさぼれば、その先の計算問題の全てで躓くことになるでしょう。一歩を踏み出す努力を促しがんばりを褒めることで子どもは成長していき、逆にワガママを認めることは言うことを聞かない自己中を作り上げてしまうだけなのです。食の乱れは学級の乱れ。自分も苦い経験がありますが、いじめや学級崩壊状態も往々にして給食が引き金になることもあるのです。本来給食は勤務としては休憩時間なのですが、ある意味で一番気の抜けない時間であると言うこともできるのです。

そもそもこんなものは体罰ではなく、親が入学前にしておくシツケを学校に押し付けただけの話ですし、この教諭の対応も常軌を逸しているとまでは思えません。つい指導に熱が入ってしまい、そのフォローがうまくいかなかったというだけの話でしょう。こういう時は先手を打って先に電話をし、その子のよい姿を褒めた後に給食の姿を伝え、「心配なので様子を見てください。」と一言付け加えておけば良いのです(笑)学校を飛び越え教委まで電話する親というのは大体要注意人物として名前が挙がっているはずですから、連絡を蜜にしておけばこんな全国規模で言われのない中傷を受ける事態は防げたのではないでしょうかね。

大事になってしまった今、この学級が崩壊しないかが一番心配ですな。
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