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平和賞

2010年10月08日 | 時事
ノーベル賞中継、CNNとNHKの放送一時中断 中国
ノーベル賞も中々思い切ったことをするなあ・・・

中国では、少し前に述べた通り、国民に正しい情報が伝わる国ではありません。その象徴とも言うべき事件はやはり「天安門事件」でしょう。20年も経った現在でも、中国ではメディアはおろかインターネット検索でさえこの言葉を封じ、それ以降に生まれた人たちはそんな事件が起きたことさえ知らずに育っていると言います。
今回受賞された人は、その天安門事件に参加・先導し、その罪を問われて投獄され、現在も服役している人物だとか。そんな人物に平和賞を贈っても、確かにまともに報道できるわけがありません。日本の報道も、リポーターを中国向けに流れているテレビの前に立たせ、「今切れました」とやっていましたから、あからさまに「中国が途中で放送を止める」ことを見越していたわけです。自分達もつい数日前に同じようなデモを報道しなかったくせにね。

そんなわけで、今回の実力行使の是非は別にして、この受賞自体をなかったことにしたい中国の気持ちは分からなくはありません。中国にとって初となる、待望のノーベル賞受賞者が、中国の国家体制を批判している人物に贈られたわけですからね。例えば、日本では日本人がノーベル賞を取ると、必ず初の受賞者である湯川秀樹博士の名が挙がるわけですが、中国では今後誰がノーベル賞を取っても、一切この件に触れることができないわけです。さらに頭の痛いことは、いくらネット検索で彼の名前を検索不能にしても、「ノーベル賞 中国人」と打っただけでも出てきそうなものだということ。天安門事件とは違いノーベル賞は世界的なニュースですから、今回ばかりは遮断しても無意味なのでは・・・

しかし、肝心の本人は亡命してるわけでなく、捕まってるわけですからね。このままでは代理人ですらレッドカーペットの上を歩くこともままならないでしょうに・・・仮に総意で受賞が決まったとしても、せめて何年か先にちゃんと出てきてから受賞させるとか、考えられなかったのでしょうか。

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