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字幕

2007年02月23日 | 時事
話題の映画「バベル」に言葉の壁 ろう者が落胆・困惑
手話には字幕がつくのですね。では、日本語にも必要でしょうか?

高校ぐらいの時に、テレビで老人が話していた際、下に字幕が出たのを見て「日本語で話しているのに日本語の字幕がついてる!」と大笑いしたことがありました。その頃は、字幕は英語などにしかついていなかったのですが、今ではお笑いなどバラエティ番組では必ずと言って良いほど字幕が多用されています。おそらく10年前の基準で番組を作ったら、もはや視聴者から「何故字幕がない」と苦情が来るのではないでしょうか。自分は「聞けば分かるのに、何故わざわざ字幕を入れるのか」と長い間思っていましたが、ここ数年は余りにもそう言う番組が多くなったため、昔ほど違和感を感じなくなってしまいました。慣れというのは恐ろしいですね。

方言は、確かに分かり辛い部分もあり、字幕が必要な場合もあるでしょう。お笑いの人は一般的に早口なので、視聴者にも分かるための配慮としてはあって悪くないかもしれません。
さて、ここで考えておきたいのは、この字幕はあくまでも「一般人にとって分かりやすくするため」に使われている手法であり、聴覚障害者のことは余り考えられていないということです。手話に字幕がつくということは、英語などと同じく「一般人に分からないため」に他なりません。しかし、聴覚障害者にとっては、普通の音声日本語にこそ字幕が欲しいわけです。NHK教育の「手話ニュース」では、必ず手話と言語と字幕がセットになっており、耳の聴こえに制限がない自分が見ても、ニュースとしてよく分かる作りになっています。
自分が言いたいのは、全ての番組や映画に字幕をつけろというのではなく、今回の映画のような作品には、やはり最初からオール字幕で作るべきだったのではないかということです。そうなっていることで、障害のない者が障害者の世界を垣間見ることができ、障害者に配慮された字幕というものの認識も生まれ、障害者理解に繋がっていくのかなと思うわけです。問題提起をしたいのなら、今回の事態ぐらいは予め製作段階で考えておいて欲しかったですね。内容が良さげなだけに。

関係ないけど、映画は字幕より日本語吹き替え派です。
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