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送料自由実験

2017年10月24日 | 時事
ZOZOTOWNの「送料自由」利用状況を公開 - 平均額や0円の割合は?
送料を客に決めてもらう形式で注文を受けたら、平均は96円になった模様です。

郵便局やクロネコヤマトに直接頼むと600円程度なので、原価や利益などを考えたらとても約100円ではやっていけないでしょう。しかし現状ネット通販は、5000円以上などという縛りがあるにしろ圧倒的に送料0円を謳っている所が多く、0円から選べるのであればどうしても0円を選んでしまうでしょうね。実際4割以上の方が0円を選択したそうです。
消費者視点で見ると、ネット通販の利点は便利さよりも安さに重点を置く傾向があると思います。自分もこの前ワイヤレスマウスが欲しかったのですが、とりあえず近くの家電量販店3つを回って大体の値段を調査した後でネットを調べ(笑)同じ型番のが200円ほど安く売られているのを発見し、そこで買いました。しかし、仮にココに送料600円がかかるのだとしたら、それこそ近場で買った方が良いことになり、通販サイトとしてもどうしても送料を安くしないと食いつきが悪くなってしまうのでしょう。ただ、こういったサイトは売買の場所を提供してマージンを取るだけの簡単なお仕事ですし、おそらくそのしわよせはメーカーに行っているのでしょうね。

まあこの送料0円の傾向については、別にネットに限らず今や旅行先の土産物屋や海産物などの物産館とかでも普通にサービスで行われているので、実際の商品を値引きするよりも「○円以上で送料無料」とした方がお得感が出るという作戦なのでしょう。運送業者がタダ働きをしているわけではないというのは大前提ですが、以前にも指摘した通り業者視点で実際600円やそこらで全国配送できるという価格帯は確かに安すぎるのかな、とは思います。ただしココを値上げすると送料分の実質値引きも苦しくなってしまうので、やはりいくらかは徴収するというような仕組みにしていく必要があるのかもしれません。

ところで、平均額しか公表されていませんからZOZOTOWNがこの期間にいくら送料を集めたかは分かりませんけど、そのお金はドコの懐に収まるのでしょうか?

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