たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

こりゃぁ~っ! どんだけ汚い手ぇ 使うんじゃい! !

2009年04月15日 17時38分36秒 | 観る
気になりつつ 敢えて避けていた映画ですが...

『チェンジリング』(4/15 劇場にて)

制作国:アメリカ(2008年)
原題:CHANGELING(取り替え子)
上映時間:142分
監督/製作/音楽:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー(クリスティン・コリンズ*)
   ジョン・マルコヴィッチ(グスタヴ・ブリーグレブ牧師*)
   ジェフリー・ドノヴァン(J・J・ジョーンズ警部*)
   コルム・フィオール(ジェームズ・E・デイヴィス警察本部長*)
   ジェイソン・バトラー・ハーナー(ゴードン・ノースコット*)
   エイミー・ライアン(キャロル・デクスター*)
   マイケル・ケリー(レスター・ヤバラ刑事)
   ジェフ・ピアソン(サミー・ハーン*)
   デニス・オヘア(ジョナサン・スティール)
 *印は実在の人物

予告編で垣間見る アンジェリーナ・ジョリーの迫真の演技には 惹かれる物があったのですが、── 行方不明になった自分の子どもが 数ヶ月経って戻ってきたら別人だった。しかも、自分の言い分の方が変なのだという扱いを受けてしまう... ── これはちょっと 精神的にきついなぁ...と、どうも劇場に足が向かなかったのです。それに、どうやら最終的に子どもが戻ってくるという事でもないらしい...。もうこの作品に関しては、見送り決定ぇ~~!!

...だったのですが、ある人の「でも、違うのョね。最後がいいのョ。どうしてあんな風に出来るんやろ...(DウンTウンのまっちゃんっぽく)」という言葉に背中を押され、かろうじて都内2ヶ所で上映中というので 行って参りました。

予告編の印象だと、どうしても アンジェリーナ・ジョリーが演じるコリンズ夫人の悲痛な部分ばかり強く感じるのですが、実は そんなムードは前半まで。中盤以降は、意外にも男性的で 理路整然とした胸の透く展開が待っています。コリンズ夫人も実に毅然としています。

1920年代のロサンゼルスで実際に発生したゴードン・ノースコットによるウィネビラ養鶏場殺人事件が下敷きになっているので、その件(くだり)は 目を覆いたくなって仕舞いますが、コリンズ夫人の強い味方となるブリーグレブ牧師・ヤバラ刑事の真摯な姿勢に 夫人と一緒になって感謝です。ヤバラ刑事は 実在しないらしいのですが、また彼と同様に、殺人事件に気付き、警察の腐敗とジョーンズ警部の不正を明らかにしようとした 無名の刑事達が居たのだろうと思いを馳せます。

コリンズ夫人の「HOPE」という力強い言葉が 映画を締めくくります。

公開中に 間に合って良かった。

因みに この記事のタイトルは、1920年代のロサンジェルス警察に対する怒りの鉄拳です。
コメント (12)
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