左図は、ビデオカメラと建物との盗撮監視位置関係図。右写真は、隠しカメラが見つかった別府地区労働福祉会館。出入りする人が写るように、手前の木の幹に1台が取り付けられていた。 =西日本新聞8月4日から転載。
<クリック>
2016/09/13
大分県警別府警察署 ビデオ盗撮監視事件(1)ターゲットは労組拠点、目的は参院選監視
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大分県警別府警察署 ビデオ盗撮監視事件(2)事件の概要
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大分県警別府警察署 ビデオ盗撮監視事件(3)事件に対する大分県警の対応
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警察は選挙で自民党の味方? 私のちょっとした見聞をご紹介します
<大分合同新聞 2016年8月3日夕刊 記事>
参院選の公示直前に、野党候補を支援する団体が使っていた別府市内の建物の敷地に、別府署員が無許可でビデオカメラを設置していた問題で、大分県警は3日、捜査の一環でカメラを設置していたことを明らかにし、設置場所が管理地だったことについて「不適切な行為だった」と認めた。捜査上、カメラの設置が必要だったかどうかは「今後、調査をして判断する」としている。
県警刑事企画課は、カメラを設置した理由を「個別の容疑事案において特定の対象者の動向を把握するため」と説明。選挙違反事件の捜査だったかは明らかにせず、参院選に関連してこの他にカメラを設置したかも公表していない。
同課によると、カメラを設置したのは公示日(6月22日)前の同月18日深夜。別府署の男性署員2人が取り付けた。草が生い茂った場所だったことから管理地だという認識がなかったという。事前に登記簿などで確認はしなかった。関係者によると、同月24日朝にカメラに気付いた。
同課はビデオカメラを利用した捜査は「特別の必要性などを各警察署が厳格に判断し、県内でも実施している。管理地に設置する場合は管理者から事前の承諾を得ている」と説明。今回は「カメラを利用した捜査は別府署長、詳細な設置場所やカメラの台数の決定は同署刑事官の判断だった」としている。
<西日本新聞 2016年8月4日朝刊 記事>
大分県警別府署員が6月の参院選公示直前から選挙期間中にかけ、社民党の支持組織が管理する別府市内の建物敷地内に無断でビデオカメラを設置し、人の出入りなどを録画していたことが3日、分かった。県警は、許可なく敷地内に入ったことに関しては建造物侵入罪に当たる可能性があるとして、党関係者に陳謝。ただ、不特定多数の出入りの無断撮影が必要だったかについては「今後調査する」というにとどまっている。
県警や社民党関係者によると、隠しカメラが設置されたのは別府地区平和運動センターや連合大分東部地域協議会が入居する別府地区労働福祉会館(同市南荘園町)の敷地内。参院選の選挙期間中、社民党の比例代表候補の支援拠点があり、大分選挙区に立候補していた民進党現職を推薦する連合大分の関係者らも出入りしていた。
カメラは参院選公示(6月22日)前の同18日夜、同署刑事課員2人が設置。1台は木の幹に、もう1台は斜面にあったブロックの穴の中に設置されていた。同23日に業者が草刈りをした際に発見。録画映像には、電池を入れ替える署員の姿が写っていたという。
設置は署の判断だったといい、県警刑事企画課は「個別捜査の一環で、特定の対象者の動向を把握するため」と理由を説明。県警の小代義之刑事部長は3日、「他人の管理する敷地内に無断で立ち入ったことは、不適切な行為だった」とコメントした。
署幹部は6月26日に社民党関係者に「申し訳ない」と陳謝しているが、連合大分の関係者は「不特定多数を狙った行為で許されない。組合をつぶす圧力だ」と憤っている。
7月10日に投開票された参院選大分選挙区では、連合大分が推薦し、社民、共産両党の支援を受けた民進党現職がわずか1090票差で自民党新人を破り3選を果たした。社民の比例候補は落選した。
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県警刑事企画課は、カメラを設置した理由を「個別の容疑事案において特定の対象者の動向を把握するため」と説明。選挙違反事件の捜査だったかは明らかにせず、参院選に関連してこの他にカメラを設置したかも公表していない。
同課によると、カメラを設置したのは公示日(6月22日)前の同月18日深夜。別府署の男性署員2人が取り付けた。草が生い茂った場所だったことから管理地だという認識がなかったという。事前に登記簿などで確認はしなかった。関係者によると、同月24日朝にカメラに気付いた。
同課はビデオカメラを利用した捜査は「特別の必要性などを各警察署が厳格に判断し、県内でも実施している。管理地に設置する場合は管理者から事前の承諾を得ている」と説明。今回は「カメラを利用した捜査は別府署長、詳細な設置場所やカメラの台数の決定は同署刑事官の判断だった」としている。
<西日本新聞 2016年8月4日朝刊 記事>
大分県警別府署員が6月の参院選公示直前から選挙期間中にかけ、社民党の支持組織が管理する別府市内の建物敷地内に無断でビデオカメラを設置し、人の出入りなどを録画していたことが3日、分かった。県警は、許可なく敷地内に入ったことに関しては建造物侵入罪に当たる可能性があるとして、党関係者に陳謝。ただ、不特定多数の出入りの無断撮影が必要だったかについては「今後調査する」というにとどまっている。
県警や社民党関係者によると、隠しカメラが設置されたのは別府地区平和運動センターや連合大分東部地域協議会が入居する別府地区労働福祉会館(同市南荘園町)の敷地内。参院選の選挙期間中、社民党の比例代表候補の支援拠点があり、大分選挙区に立候補していた民進党現職を推薦する連合大分の関係者らも出入りしていた。
カメラは参院選公示(6月22日)前の同18日夜、同署刑事課員2人が設置。1台は木の幹に、もう1台は斜面にあったブロックの穴の中に設置されていた。同23日に業者が草刈りをした際に発見。録画映像には、電池を入れ替える署員の姿が写っていたという。
設置は署の判断だったといい、県警刑事企画課は「個別捜査の一環で、特定の対象者の動向を把握するため」と理由を説明。県警の小代義之刑事部長は3日、「他人の管理する敷地内に無断で立ち入ったことは、不適切な行為だった」とコメントした。
署幹部は6月26日に社民党関係者に「申し訳ない」と陳謝しているが、連合大分の関係者は「不特定多数を狙った行為で許されない。組合をつぶす圧力だ」と憤っている。
7月10日に投開票された参院選大分選挙区では、連合大分が推薦し、社民、共産両党の支援を受けた民進党現職がわずか1090票差で自民党新人を破り3選を果たした。社民の比例候補は落選した。