川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

<福田事務次官セクハラ問題> 4月18日 16:14 産経新聞「記者クラブが財務省に抗議文提出」 18:20 麻生財務大臣が福田事務次官辞任を発表

2018-04-18 21:42:50 | Weblog
2018-04-17
<福田事務次官セクハラ問題> 財務省は「名乗り出よ」と記者クラブを威圧 報道の奮起を願います 4月16日財務省発表3文書掲載

昨日の当ブログで4月16日発表「財務省3文書」は、財務省記者クラブ(財政研究会)を威圧し、被害者女性記者の政治部追放を財務省記者クラブに迫るものだ、と書きました。

本省詰め政治記者は政治家や高級官僚の内懐に入りこんで取材力を競い合います。記者クラブ所属記者相互間や各社間で足並みをそろえて財務省の威圧に抵抗できるだろうか。そういうわたしの思いはさいわいに杞憂に終わりました。

財務省記者クラブは、当たり前のことかもしれませんが、健全な反応を示しました。


4月18日16:14、産経ニュースが次のように伝えました。

 週刊新潮が報じた財務省の福田淳一事務次官による女性記者へのセクハラ疑惑をめぐり、財務省が報道各社の担当女性記者に異例の調査協力を求めている問題で、同省を担当する新聞社やテレビ局などの記者が所属する記者クラブ「財政研究会」(略称・財研)は18日、調査協力について「受け入れられない」とする抗議文を同省に提出した。抗議文の全文は以下の通り。


そして4月18日18:20、麻生財務大臣が福田事務次官の辞任表明を発表し、続いて福田次官が会見を行いました。一昨日16日3文書発表時の権力的で頑なな財務省と福田次官の姿勢が一変急転しました。

記者クラブから財務省への抗議文提出が2時間ばかり早かった。きょう18日は朝8時から自公与党が事態収拾に動いており、国会でも野党の福田次官出席要求に応じないで欠席をするなど、福田次官セクハラ問題を巡る動きが急でありました。午後4時ごろに記者クラブが抗議文を提出する前に、辞任表明がほぼ見えていたのかもしれません。

しかし足並み乱れることなく、辞任表明より早く、記者クラブとしての抗議文を財務省に提出したことで、報道各社の健全度を世間に示すことができたことに安堵しました。

---------------------------------------------------------------------------
(出所 2018.4.18.16:14 産経記事)


平成30年4月18日

財務大臣 麻生太郎殿
財務省大臣官房長 矢野康治殿
                            財政研究会


 「福田事務次官に関する報道に係る調査への協力のお願い」について


 4月16日、財務省大臣官房長名で財政研究会加盟各社に要請された福田淳一事務次官のセクハラ疑惑に関する調査への協力について、財政研究会としては下記の理由により、受け入れられず、財務省に対し抗議する

 一、財務省は、調査を外部の弁護士に委託し、「不利益が生じないよう責任
  を持って対応させて頂く」としているが、弁護士事務所は財務省の顧問を
  務める事務所であり、被害女性のプライバシーや取材記者としての立場が
  どのように守られるのかが明確でない

 一、そうした状況に加え、事実関係を否定して訴訟準備を進める福田次官の
  主張が公表されているなかで、被害女性が名乗り出ることは大きな心理的
  負担となり、さらには、名乗り出た場合、本人に不利益が生じる二次被害
  につながる懸念が消えない

 一、記者は取材過程や取材源の秘匿が職業倫理上求められており、財務省の
  調査協力要請はそうしたことへの配慮に欠けているといわざるを得ない

 一、福田次官はこれまで記者会見を開いていない上、財務省の調査も福田次
  官の部下である官房長による聞き取り結果が公表されているだけで、十分
  な調査を実施したのかどうか明確でない。このような状況で、一方的に求
  められた調査を受け入れれば、被害女性が名乗り出ないことをもって事実
  関係が曖昧になりかねない

 一、説明責任を果たすため、早期に福田次官の記者会見を開くよう要請する




コメント (1)