川本ちょっとメモ

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2024年 沖縄慰霊の日に

2024-06-23 11:43:02 | Weblog


 きょうは「沖縄慰霊の日」です。

 この慰霊の日は初め、米軍占領下の1961年7月24日に「6月22日」として施行され、1965年3月に「6月23日」へ改定されています。理由の根拠は、沖縄防衛第32軍司令官牛島満中将 (死後に大将) の自殺が22日未明説から23日未明説有力へと変化したことによります。

 しかし6月23日軍司令官自殺をもって日本軍組織的抵抗の終わりとし、沖縄戦終結の日と定めることには無理があります。牛島軍司令官は、自分の死をもって沖縄軍民に停戦を命じたのではありません。その逆に、自分亡き後もその場その場の階級上位者を指揮官として抗戦するよう命じていて、軍司令官自殺後にも多くの軍民が死んでいます。

 軍組織において上官命令に背くことは民間人の想像を超える重大事です。
 ノモンハン戦争では複数の連隊長が停戦後に拳銃自殺を慫慂(実態は強要に等しい)されて、その通りに拳銃自殺しています。

 米軍の作戦終了宣言が7月2日。
 日本軍が降伏文書に調印したのは9月7日。

 沖縄市は降伏文書調印の日を沖縄終戦の意味で「沖縄市民平和の日」と定めています。
 こちらの方が沖縄戦終了の事実に即していて、
 人々の平和への切実な願いを象徴しているようで、個人的にはしっくりきます。

 参謀を通じて徹底抗戦をするよう将兵に伝えた軍司令官の自殺記念日が、「人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰める」慰霊の日であることに、どうしても違和感を覚えるのです。



沖縄県慰霊の日を定める条例
                              昭和49年10月21日
                              条例第42号

 沖縄県慰霊の日を定める条例をここに公布する。

   沖縄県慰霊の日を定める条例

第1条 我が県が、第二次世界大戦において多くの尊い生命、財産及び文化的遺産を失っ
 た冷厳な歴史的事実にかんがみ、これを厳粛に受けとめ、戦争による惨禍が再び起こる
 ことのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰
 めるため、慰霊の日を定める。

第2条 慰霊の日は、6月23日とする。

附 則
この条例は、公布の日から施行する。



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