松本清張 神々の乱心
なんといっても未完の作品 最後にあれは?あの人は?あの犯人は?あの教団のその後は??
疑問が最後にいっぱい残る作品だった・・・
この作品は松本清張が20年以上温めていた作品
週刊文春で連載 昭和63年から105回連載し 著者が倒れ帰らぬ人となった・・・
物語りのあらすじも複雑なんですが
昭和8年に東京近郊埼玉の梅広町に月辰会研究所があり、そこからでてきた女性を特高警察第一係長の吉屋が尋問
鞄の中身をあらためて、月辰会の占いのような封筒をみつけるところから話がはじまる」、その女性は故郷の奈良
吉野で投身自殺する・・その女性は皇居の女官の見習い
華族の次男 荻園泰之は女官の兄から遺品の通行書を」見せられ月に北斗七星の紋章の謎に望む・・
渡良瀬遊水地から死体があがり、そしてもう一体
連続殺人事件と新興宗教 月辰会
ものがたりは満州 吉林へ
月辰会がどうしてできたか・・・そのなぞは吉林にある・・・
壮大なるスケールと昭和初期の新興宗教のタブーに切り込む 大本教の事件も弾圧も描く
宗教と政治と軍と権力とのタブーに切り込む
新興宗教に対するアンチテーゼ的な小説
950ページで読みごたえがあった・・・