里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

九重栗カボチャを完熟で穫る

2020年08月02日 | 畑:果菜類

 完熟したカボチャを収穫しました。品種は九重栗。
 4月末に省力の直播きをし、親蔓1本仕立てにしました。例年は株を間引きし、親蔓と子蔓1本の2本仕立てにしていますが、100%発芽したこともあって、親蔓1本仕立てを試すことにしました。


 スペースは十分にあるので、蔓を伸ばし2番果のみならず3番果まで穫る予定です。現在蔓は7、8メートル伸びているでしょうか。わき芽はほぼ搔いていますが、後半は適度に間引く程度にしています。


 これが1番果。目標の10~13節に着いているのは7割くらいでしょうか。


 1番果は受粉してから40日を超えています。
 軸は褐色になりひび割れ多数出来ています。これが熟した証拠です。
 カボチャは収穫した後、追熟して糖に転化してから食べるのがいいとよく言われますが、昨年、著名産地の方が畑で完熟させるのが一番と語っているのを聞き、やってみました。それで今年も畑に45日以上置くことにしました。
 このように少し遅れて2番果に近いところに着果したものもあります。まだ軸が青い。そのかわり大きくなっています。

 
 こちらが2番果。軸の変色が始まっています。


非常に良く着果しており、ほぼ100%と言って良いです。


 これが、3番果。

本来ならこのような果実がかなりの数あって良いのですが、あまり着果はよくありません。悪天候が影響していると思います。2番果がほとんど着果したのでそれとの競合もあるでしょう。
 遅れて留まりそうなものもあります。健全な葉の数は十分にあるので、着果さえすれば良いものが穫れるはずです。


 この九重栗カボチャはホクホク感が非常に強く、いわゆる栗カボチャとして評判がいいので、しばらく作っています。この辺りでは粘質のカボチャは好まれません。
 45日くらい経っている九重栗カボチャを穫ってみました。約2キロの手頃な大きさです。

 皮はいわゆる黒皮で、緑が非常に濃く光沢があります。先が少し尖り、栗のハート形のようになると言いますが、そこまでにはなっていないようです。
 半分に切ってみると、濃い黄色になっていました。


 こちらは遅穫り用のカボチャ。6月末に直播きしました。例年、貯蔵に向く品種を作り、冬至までもたせます。


 昨年と同じく、白爵という品種です。