里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の稲穂は好天で急速に進んでいるが

2020年08月24日 | 田んぼ

 イネは穂が出て17、8日といったところ。
 これは我が家のすぐ前の田んぼ。


 ほとんどの稲穂が垂れてきました。僅かに色付いてもきました。


 昨年と比べると穂が出たのは3、4日の遅れですが、完全に取り戻したと思われます。穂が出てからほとんど雨らしい雨が降っていません。高温多照、いわば日照りですが、近年では一番ではないでしょうか。
 この時期になれば、ヤマセによる低温に見舞われた7月12日からの1週間の影響がよりはっきりします。。
 穂自体が立ったまま垂れてこない、いわゆる「行灯(あんどん)穂」は見られないので、障害型冷害といった事態は回避されました。
 遠目には、一見良く稔ってきたように見えます。

 しかし、近くで穂をよく見ると、やはり空っぽの籾があり、変色している籾もあります。

中ほどに入ってみても、やはり不稔籾が見られます。


豊作時の綺麗な稲穂とは違うようです。それと穂が少し小ぶりのような気がします。多分、今年は穂の数が多いので、一つの穂に着く籾の数は少なくなる可能性はあります。しかし、やはり7月の低温は幼穂の生長に影響したのではないでしょうか。
 この田んぼは僅かに穂の出るのが早い部分がありました。

 はっきり色付いている穂が見られます。


 最近の高温による影響も多少見られます。少し白く変色した籾があります。よくフェーン現象の熱風で起こることがありますが、それほどではないにしても、連日の高温が影響している可能性があります。

この辺りの里山では熱帯夜になるようなことはありません。平場よりは夜温が確実に1、2℃低いですが、日中の気温はさほど変りません。この辺りでは、昔から気温が高すぎる年は籾皮が厚く米粒は小さいと言われてきました。今年はどうでしょう。
 この田んぼは穂の出るのが僅かに遅れました。

 今は田んぼによる差はほとんど見られません。


 今年の作柄を予想するのは難しい。穫ってみないと分らないというのが正直なところ。
 我が家の場合は、やはり不稔籾があるので、最近の好天のプラスを考えても、平年作は無理と思います。
 そして、8月の天候が良すぎた年は、9月は長雨に悩まされる経験を度々しています。