画仙紙 半切1/3
新年に啓翁桜(けいおうざくら) を見る機会があったので描いてみました。
啓翁桜は専ら正月を飾る桜の切り花として生花店に並ぶことが多い。
啓翁桜の由来は育成者の良永啓太郎という方の一字をとって名付けられたと言います。
桜には多数品種があるものの、我々が単に桜と言うと大概ソメイヨシノのことを言っています。
但し、生花としては枝振りが良くないと生けるには適さないようです。
その点、啓翁桜は枝がスプレー状になり、薄紅色の花が綺麗に咲き揃うので正月の花として好まれます。
花一つ一つは小振りで可憐な印象。ソメイヨシノのように房になって多数咲くのとは趣がやや異なります。
当県でも年末近くになると、山形県から市場に入荷する啓翁桜の様子がよくニュースで流れます。
桜の花を咲かせるには一定の低温に当て休眠を打破しないと単に暖めただけでは咲いてくれません。
正月に合わせて出荷される啓翁桜は、取った枝を強制的に低温に当て休眠を打破した後、開花を促進するため温室に入れて蕾を膨らませます。正月に咲かせるよう逆算して作られるわけです。
やはりお正月には店頭に並んでいますね。
それにしても、同じ東北なのに、雪は全く降らないのですね。
暖かいのですね~(^^♪