当地方の平年の梅雨入りは6月12日。間もなく入梅となるのでしょうか。それとも今年も空梅雨か。
蔓上げ時点では乾燥しており葉色も濃かったですが、雨が適度に降ったので本来のキュウリらしい葉色になっています。
現在、本葉が14、5枚と言ったところでしょうか。概ね順調と言って良さそうです
植付け時の苗はやや徒長気味でしたが、まずまずの姿になってきました。
過去2年の経験で大分品種の特性も分ってきました。
もともと雨除けハウス用の品種だけあって、節間が短く、葉は小振りです。
ハウスキュウリの生産者は大きな葉になることを嫌いますからそのような品種を育成したと推測します。
この時期になれば仕立て方を明確にして誘引していくことになります。
いわゆる夏秋きゅうりの仕立て方は大きく1本仕立て、2本仕立て、3本仕立て、そして半放任です。
仕立て方は株間との関係で決まります。
何れの仕立てにも共通するのは親蔓主体ではなく、子蔓、孫蔓と側枝主体に収穫すると言うことです。
基本はやはり1本仕立て。我が家も以前は株間60㎝の1本仕立てでした。
初期の収量は植付け本数が多いほど有利ですし、主枝としても親蔓が強いからです。
当地方の夏秋キュウリ生産者の大半は親蔓1本仕立てです。
念のためながら、1本仕立てと言ってもわき芽を搔いて親蔓をどこまでも伸ばすという意味ではありません。
子蔓を主枝として伸ばさず、親蔓だけを主枝として1本仕立てにすると言う意味です。
あくまで収穫の主体はその親蔓主枝から出る子蔓、孫蔓で摘芯しながら収穫、あとは臨機応変と言うわけです。
現在の我が家の仕立て方は2本仕立て。
老朽化したハウスを解体し、苗を購入するようになってからです。
一昨年までは株間75㎝、昨年は株間80㎝、今年はさらに広く90㎝です。
株間90㎝以上になれば3本仕立てや側枝を適当に間引く程度の半放任も可能です。
初期収量は植付け本数が多い1本仕立てが有利ながらトータル収量ではいずれも大差はないと言われています。
我が家の2本仕立ては、親蔓と3~5節目から出た勢いの良い子蔓1本を主枝として誘引します。
この株で見ると、1、2節のわき芽(子蔓)はすでに搔き、3節目以降は伸ばしたままになっています。
この株で見ると、1、2節のわき芽(子蔓)はすでに搔き、3節目以降は伸ばしたままになっています。
根元に近い部分はこのようになっています。
3~5節目のわき芽のうち勢いの良い子蔓を1本だけ残し、他は搔きます。
残した子蔓1本を誘引して伸ばし、親蔓とともに主枝とします。
この子蔓の根元2、3節から出るわき芽や雌花は搔きます。
親蔓の方は通常6節目以降の子蔓は伸び具合を見ながら摘芯していきます。
但し、今年は節間がより詰まっていることからわき芽は6節目まで搔きました。
この品種は節間が短く節成り性が強いため親蔓の各節にほぼ100%雌花が着きます。
一般の露地向きのキュウリは親蔓の着花率は数10%が普通で、親蔓からの収穫はごく一部です。
通常親蔓7、8節目までの雌花は全て搔きます。
仮に着けていればとうに収穫は始まっていました。
この品種は着花率が高く、樹勢のことも考慮し雌花を着けるのは10節目からにしています。
わき芽と雌花を整理し誘引しました。
夏秋きゅうりでは親蔓から穫る実はごく一部、勢いの良い子蔓、孫蔓をいかにして長期間確保するかが勝負です。
そのためにまずはしっかり株を作ることを第一に考えます。
親蔓の下方に着いた実を太らせると株は弱ります。葉で作られる養分は実に優先的に配分されるとされます。
そのためにまずはしっかり株を作ることを第一に考えます。
親蔓の下方に着いた実を太らせると株は弱ります。葉で作られる養分は実に優先的に配分されるとされます。
他の株も同様にわき芽と雌花を整理し誘引しました。
これが誘引前。
これが誘引後。
よく分らないかもしれませんが、親蔓と強い子蔓1本を主枝としてネットに均等に配置し誘引します。
親蔓の雌花は蔓上げ時点ですでに見えている雌花を搔いていますが、さらにこのくらい搔きました。
この程度の雌花は収穫期全体から見れば微々たるもの。これが中後半の成りを左右するかもしれません。
全ての株を2本仕立てに誘引しました。
植付け時はイマイチの姿でしたが、現在はほぼ想定した姿になっています。
今月20日までには収穫が始まるでしょう。
夏秋きゅうりの収穫期間の目標は100日以上。3年連続の達成を目指します。
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