里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水引草への想い

2018年10月25日 | 野山


 山に水引草が咲いています。
 日陰のせいもあると思いますが、先月から咲いていますから実に長い。さすがにまもなく終わりでしょうか。
 この水引草で思い出されるのが、父方の一番上の伯母のことです。明治43年生まれで今年が17回忌でした。

 その伯母が生前、訪ねるたびに、「水引草はいいな。実家の裏山にあった水引草は本当に良かった。」と、しきりに言っていました。私は、山に沢山生えているのに、何がそんなにいいのかなと思って聞いていましたが、嫁いでずっと都会に住んでいた伯母は、水引草に郷愁を感じていたのでしょうか。



 しかし、今更ながら、よく見ると、細い茎にごく小さい花を沢山着け、すっと伸びている姿は、けなげでもあり、凜としているようにも見えます。
伯母にとって何かしら感じるものがあったのでしょう。

 長らく実家にも帰ることがなかった伯母は、水引草が単なる野草ではない、様々なことに想いをはせる特別なものだったのでしょう 





 見にくいので取ってきて写してみました。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿