里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

貯蔵中の玉ねぎはどうなってる

2019年02月17日 | 畑:土物類



 これは、貯蔵しているたまねぎ。



 品種はネオアース。昨年6月に収穫した後、乾燥のために玉吊りし、しばらくそのままで置いた後、取り込んで貯蔵したもの。貯蔵と言っても、単に風通しのいい日陰のところに常温で置いただけです。



 例年より、今の時期としては残量が少ないです。これは一部生育が悪いところがあったためです。例年だと4月に入って芽が伸びだしてくる時期になっても結構残っているのですが、今年は足りなくなりそうです。



 それにしても、このネオアースという品種は、貯蔵用として極めて優秀です。かつて、もう1品種作っていたのですが、玉伸びはそちらの方がよかったですが、品質や芽の出にくさではネオアースが勝ります。それで、今はこの品種一本です。



 残っているものは、腐敗もなければ芽もまだまだ出そうになく、全く問題ありませんでした。


しいたけ原木に散水する

2019年02月16日 | 山菜

 しいたけ原木に植菌し、伏せ込んでから2週間あまり過ぎました。被覆しているビニールとこもをはずし、様子を確認します。



 マニュアルでは、種駒から菌が白く吹き出していなければ散水することになっています。あまり菌が出ているようには見えません。当初から少し乾いているとは思っていたので、散水することにしました。

 これまで植菌は何度もしてきましたが、低温時期でもあり散水したことはなく、正直のところ多少半信半疑ではあるのですが、実行しました。



 ふたたび、こもとビニールを掛け、当分このままにしておきます。
 うまく菌が繁殖してくれることを祈りたいと思います。


小かぶの収穫はいつまで

2019年02月15日 | 畑:根菜類



 小かぶは、今こんな感じになっています。露地栽培ですから、大分傷みが目立ってきました。
 


 家族親族で採り続けていますが、まだ、100株以上は残っています。
 我が家では連日小かぶの浅漬けが食卓に出ています。私は小かぶの浅漬けが好きなので、毎食食べても飽きません。



 しかし、間引き収穫から数えると、3ヵ月を超えています。この「耐病ひかり」かぶは大きくなっても味が落ちにくいのですが、さすがに、最近は硬さと繊維分を感じるようになってきました。





 親族の中には、かぶの煮物を好む人もいます。煮物であれば硬さなどはほとんど問題にならないと思いますが、私は煮物はあまり好みません。よって、小かぶの収穫はそろそろ終わりにしようと思います。


さやえんどうの冬越しの様子

2019年02月14日 | 畑:豆類

 さやえんどうは、12月に不織布をべた掛けしたまま、確認もしていませんが、どうなっているでしょう。
 暖冬傾向なので、中でかなり生長していると想像していましたが、不織布の外側から見てもかなり茂ってきているように見えます。


 畝の端の方の不織布を少し剥いでみました。


 やはり、かなり伸びていました。わき芽もこの時期としては大分出ています。青々として、すこぶる順調に見えます。


 むかし、不織布で防寒対策をしなかったころは、たいがい親芯は褐変していました。特に年内に伸びすぎたようなときは、凍害を受けて親茎は芯止まりになったものでした。冬の強風で傷み、そこから雑菌が入って芯が腐れることが多かったのかもしれません。株全体としてみても、この半分にもなっていなかったでしょう。もっとも、伸びすぎの方を心配していたわけです。不織布を使用するようになって、その心配もほとんどなくなりました。


 あとしばらく不織布をべた掛けしておきます。

築130年の古民家~屋根裏

2019年02月13日 | いえ

 築130年の古民家を見るには、屋根裏を見てみるのが一番です。
 しばらくぶりで、屋根裏に上ってみました。巨大な梁や桁、柱などを見ることができます。 
 湾曲した木材を生かした梁。梁は張りからきたとも言われるようなのですが、なるほどと実感できます。ちょうなでけずった柱や梁は、ここに上らないと見ることができません。
 屋根を直した際の木材の色と黒くなった柱や梁の色の違いがよく分かります。。






 材料同士ががっちり組んでおり、昔の匠の技がしのばれます。
 幼少の頃、居間や台所では、直接これが見られたわけです。

 これは、表からは隠れてしまいましたが、大黒柱です。太さは測らないでしまいましたが、30センチ、いわゆる1尺はあります。

 大黒柱と梁の繋ぎ部分と思います。

 近年、屋根裏の梁や柱を敢えて隠さず、古民家をそのまま生かしたリフォームも行われ、いいなと思うこともありますが、今となっては詮ないことですし、経済的に無理というものです。
 2011年3月11日の東日本大震災では、全く無傷とはいきませんでしたが、瓦もほぼ大丈夫でしたし、致命的な被害は免れました。ここの地盤が硬いこともありますが、近隣の新しい家でも瓦がみんな落ちたというお宅や大規模半壊のお宅もある中、築130年の家でも丈夫なことが実証されたようです。

チンゲンサイは小さくなった

2019年02月13日 | 畑:葉菜類



チンゲンサイの今の姿です。



 チンゲンサイも消費しきれずに、100株以上は残っているでしょう。
 外葉は大分黄色になり、芯に近い部分の小さい葉が青く残っています。



 外葉の黄色い葉をはずすとこんな感じになってしまうのはやむを得ません。



 チンゲンサイの芯葉を広げてみると、肉眼で花芽を確認できます。例年と比べるとかなり早い感じです。





 これからトウが伸びてきますが、チンゲンサイのトウはイマイチなので、ほとんど食べられることなく終わってしまいます。ということで、できるだけ今のうちに収穫したいところではありますが、好んで食べる人が少ないようです。


築130年の古民家~梁と柱

2019年02月12日 | いえ
築130年の家を室内で見るには、梁と柱です。

 室内のリフォームで私が分かるのは、まず、屋根を茅葺からセメント瓦に変えた時に同時に行った60年近く前のリフォーム。リフォームは現代の言葉ですから改築と言うべきでしょうか。
 それまでは、居間から台所まで大きな土間があり、天井はなく屋根裏の梁や柱などはむき出しでした。居間と台所の土間の中間には、太く黒光りした大黒柱が存在感を放っていました。もちろん、居間には囲炉裏、台所にはかまどで、板の間でした。
 そこに、居間と台所の一部に天井を付けたのですが、土間は小さくなったものの、居間にも台所にもコンクリートのタタキを打ってまだ残っていました。
 この時に新しい柱もできたのですが、その一つがこちらのケヤキの柱です。太さは6寸角。18センチです。
 
 この柱も、60年の年月を経て相当貫禄が出ています。ここが、床と土間の境目でした。
 次のリフォームは屋根を三州瓦に変えたのと同時に行った37年前。
 土間は台所に一部だけ残してあとはなくなり、そこに新しい部屋が一つできました。
 居間から上段の間までも大きくリフォームされました。私が生まれる前の話しですが、養蚕も行っていたようで、天井の低い半二階のような構造でしたが、これを取り払い、新たな高い天井が作られ完全な平屋となりました。
ここまでは、父がやったことです。次のリフォームは父が亡くなった後、23年前に行ったリフォーム。これは私がやりました。
 表側の座敷はあまり変えることなく、裏側の部屋と台所ほか水回りを中心にリフォームしました。ここで、土間は完全に消えました。
 一貫して言えることは、基本となる梁や柱などの構造は、何ら変えていないということです。これは、至る所に見ることができます。
 これらは、建てられた当時から残っている梁。というか、溝を切って敷居と対になっているので鴨居の役目も負っています。



 これは、リフォームした時に、綺麗に見せるため表面側だけを削ったので、戸を立てる面は黒いまま残っています。

 これは、片側の表面に薄い板を貼り合わせて、新しく見せたものですが、貼り合わせたのが分かるでしょうか。たいした技術です。鴨居としての面も削られて綺麗になっていますが、溝だけは黒いまま残っています。
 梁寸法は、測ってみると28センチ。昔風に言うと9寸ありました。


 柱も黒光りした柱で、現代とは違う形のものが残っています。これらは、構造上、手をかけることが難しかったのでしょう。大黒柱は表面からは隠れてしまいました。







 なお、私が、生まれる前も確実にリフォームは行われているはずです。というのは、神棚は私が生まれる前からのものですが、明らかに他の作りとは違っていましたし、奥の座敷も違っていたので、少なくとも1回以上リフォームされているのは間違いありません。

ターサイの今の姿は

2019年02月12日 | 畑:葉菜類



 ターサイの今の姿です。



 外葉の大きい葉はほとんど枯れ、芯に近い小さい葉だけが残っている状態です。
 最近は他の野菜に嗜好がいき、あまり収穫されていません。100株をはるかに超える数が残されたままになっています。毎年のことながら、たくさん残されたまま終了となるでしょう。



 今年は、暖かい日が多いので、肉眼でも花芽が見えてきました。





 これから春に向かってトウが伸びてきます。ターサイのトウは体は大きくなりませんが、軟らかくおいしいので茎立ち菜(トウ立ち菜)として食べられます。


築130年の古民家~礎石

2019年02月11日 | いえ
「いえ」というカテゴリーを設定したのは、家に関することを少し記録しておこうと思ったからですが、全く実践していません。ということで、まずは3回ほど書いてみたいと思います。


 我が家が築130年の家だというと、たいがいの方が意外な顔をされます。一見そんなに古い家とは見えないからだと思います。もちろん、今の姿の家がそのまま当時からあったわけではありません。リフォームを何回か重ねていますが、本体の構造は建てられた当時から変わっていないと言うことです。
 なぜ築130年と分かるのか。それは、37年前に亡くなった祖母が生まれたときには、すでに現在の家があったということがはっきりしているからです。これは私が祖母から直接聞いたことです。祖母が生まれたのは明治25年で、仮に存命ならば127歳と言うことになります。ですから、正確には築127年超の家です。それより何年前なのかは分かりませんので、ざっと130年前としておきます。父が存命ならば、あるいはもっと正確に分かっていたのかもしれませんが、今となっては確認できません。
 私が幼少の頃は屋根は茅葺で、家の中には大きな土間がありました。茅葺屋根が瓦に変わったのは、私が小学校高学年の時。60年近く前ということになります。大勢の親戚や近隣の方の手伝いのもと作業が進められたことをよく憶えています。
 この時の瓦はセメント瓦で、その後、37年前に今の三州瓦になり、外観そのものもほぼ現在の姿になりました。


 ところで、この家には今で言う基礎はありません。リフォームされて、いかにもコンクリート基礎があるかのように見えると思います。


 しかし、家自体がコンクリートの布基礎にのっているわけではないのです。
 大きな石にのっているのです。いわゆる礎石です。
 外観的にはコンクリートや外壁で覆われているので確認するのが難しいですが、その痕跡が分かるのがこちら。 

 ここは、以前地下水をくみ上げるポンプを設置していたところです。ポンプが壊れてからは使用しないことにして撤去しました。右端にポンプから配管されていた立ち上がりがまだ残っているのが分かります。
 近くで見るとこのようになっています。

 物理的に隠すことが難しかったらしく、礎石が確認できます。
 このような礎石が沢山あってその上に建物がのっているわけです。いわば、巧妙に組まれた建物の重量とこの礎石で家は保たれているのです。

何か変アスパラ菜がまだ採れる

2019年02月11日 | 畑:花菜類



見てくれは悪いですが、アスパラ菜がまだ採れています。
この辺りで、今時、アスパラ菜を収穫するというのは過去に経験がありません。外葉は枯れ上がっていますが、新芽が元気よく伸び、すっと立っているのです。
売り物にできるとは思いませんが、食べるのに何の支障もないですし、その本数が半端ではありません





この辺りでは、アスパラ菜の収穫は年内が主で、年を越してもまもなく収穫はおしまいになるのが普通です。寒さが急速に厳しくなり、積雪もあるので、新しい芽は伸びても萎れて回復できなくなるからです。ところが、今年はそうならないのです。





まずもって今年は急激に低温になることがなく、しかも低温が続かないことが一番の要因です。そのため少し萎れるかなと思ってもすぐ回復するのです。また、アスパラ菜自体も、急激な低温には弱いものの徐々に低温に合うことで抵抗力が増していくのではないかと推測します。



それにしても、今冬の気候が今年だけのことなのか、これが常態化するのか、考えなければならない時代になったのでしょうか。今年はまだ一度もまともに雪が降っていません。この辺りでは今までに10センチ以上の降雪が何度かあるのが普通です。低温もここ2.3日ようやく低温らしい低温になったといった状況です。
何年か前、ある東北の試験研究機関が柑橘類の研究を真面目に考えていると聞いたことがあります。
しかし、自然現象に普通も異常もなく常に変化するもので、まして何か起こると想定外などと言ってしまうのは、我々人間のうぬぼれなのかもしれません。


母の残したらっきょうの管理

2019年02月10日 | 畑:土物類



これはらっきょう。



イマイチぱっとしませんし、たいした株数ではありませんが、作り続けています。18年前に亡くなった母が昔から作っていたものを何とか守っているといった状態です。
いったん止めてしまうと、種が絶えて復活は難しくなります。



少し早いですが、追肥と土寄せをしました。らっきょうの付く数と大きさは株の出来とほとんど比例するので、地力がもう一つのこの場所では追肥が欠かせません。
粒状の速効性肥料を施しました。



土が思いのほか軟らかく、管理機を持ち出すまでもないと思い、土寄せは鍬だけで済ませました。変則な2条植えなので鍬の方がやりやすいです。





少し水分不足なのでひと雨ほしいところです。



らっきょうといえば、甘酢漬けが定番ですが、私はあまり得意でないので、いつも妹が醤油漬けを作ってくれます。
春に向かってうまく育ってくれるといいのですが。


「竜のひげ」を墨彩画で描く

2019年02月10日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙



 「竜のひげ」が「ヤブコウジ」とコラボしているところを墨彩画で描きました。
 今、「竜のひげ」は、長く伸びた葉の中に隠れるように光沢のある紺の実を付けています。そして、すぐそばで「ヤブコウジ」が赤い実を付けているのも見ることができます。
 ただ、「ヤブコウジ」の葉は濃い緑とは言えなくなっています。「ヤブコウジ」も元気なときのイメージで描いてみました。

紺色の実が輝く「竜のひげ」

2019年02月09日 | 野山


 竜のひげは蛇のひげともいわれますが、この辺りでは、もっぱら猫玉です。
 我が家の裏山の土手には、この猫玉が群生しています。もちろん植えたわけではありません。天然のものですが、一面に覆われているため土止めの役割も果たしています。細い葉が密生し、根も深く多いので天然のカバープランツとなっています。


 そして、庭や畑の周囲などにも自然発生的に生えています。鳥が運んだり、種がこぼれて株が増殖していったものでしょう。石垣の周りにもたくさん生えています。





 その実は、紺色というか藍色いうか、光沢があって大変綺麗です。




 ただ、葉の勢いが良く群生しているところでは、表面からはこの実はほとんど葉に隠れて見えません。葉をかき上げるとその下に見えます。
 近くにヤブコウジが生えていることも多く、赤と紺のコラボも見ることができます。ヤブコウジは大分色が褪せてきました。






 子供の頃、この実を竹鉄砲の弾にして遊んだものです。それが猫玉の由来かどうかは分かりません。

今日は東京も雪になっているようです。このような時は南岸低気圧の北上で、この辺りは大雪になるパターンですが、抜けてしまうようです。これは珍しいことです。まだまだ先は長いので、これで終わりではないでしょう。

使って便利な篠竹を採る

2019年02月08日 | 野山


 里山には、篠竹が方々にあります。
 これも、色んなことに役立ちます。毎年冬場に篠竹採りをします。
 篠竹は色んなことに利用できます。昔はざるや篭などの加工品を作る方も多かったのですが、今、近隣に作れる人はいません。私も覚えないでしまいました。
 よく利用するのは支柱です。それもかなりの部分が金属や塩ビのパイプに置き換わりましたが、篠竹の方が便利なことはよくあります。とりあえずは、サヤエンドウを誘引するための支柱です。



 篠竹はたいがいが群生しています。ここも。そうです



 細くて短いものは採りません。できるだけ太くて長いものを選んで採ります。同じ群生していても、いい篠竹のあるところと良くないところがあるので、移動しながら採ります。



 昨年にストックしてあるものもあり、そんなに必要はないのですが、春になると忙しく篠竹採りをするような余裕はなくなるので、天候に恵まれている時に多めに採ってストックしておきます。
 短時間でしたが、いい篠竹が採れました。もう少し採っておきたいと思います。





今日は暖かかった昨日より気温が10度以上低くなっていますが、晴れ上がっています。昨今の天候はどうなっているのでしょう。