里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

稲わら集めは大事なルーティン

2021年10月16日 | 田んぼ

イネ刈りが終わった後に、田んぼのわら集めをするのが我が家のルーティン。
1週間ほど前に済ませました。我が家にとって大事な作業なのでここに記します。
今年も地道にコツコツと行いました。
昨年は大型コンバインのキャタピラの跡が戦場のようになってしまい大変でした。
今年は、刈り取り時に田んぼが思いのほか乾いており、刈り取り後の凹凸が少なく幸いでした。


刈り取り後に雨に何度か当たりました。それでも今年は大きな水たまりができません。
雨に当たったので刈り取り直後よりもわらが嵩張らなくなっています。
今年は例年より楽な条件でわら集めが出来ました。
とは言いながら、何分この年代物の運搬機でホークを使っての手作業。


近隣でも、こんな昔ながらのやり方をしている人間は殆ど見かけなくなりました。
今どきのわら収集はヘイベーラーを用いて大規模に行うのが普通になっています。
もっとも、わらを集めること自体殆ど行われなくなっています。
我が家でもやるのは一日だけ。
それも終日モチベーションを維持するのは容易でありません。
大型コンバインの刈り取り後はわらがまとまって落とされているところが出ます。
このような所を中心に集めていきます。


助っ人が刈り取り後に何カ所かまとめておいてくれたので助かりました。
また、助っ人は大きな袋にも集めてくれます。種播きの際に切りわらを掛ける時などに重宝します。
2カ所の畑にそれぞれに近い田んぼから運びます。
がっちりと積み込むため、荷台に上って繰り返しわらを踏み固めます。


この畑にはぎっしりと3台。


雨に当たっているので隙間無くがっちりと積み込めました。
刈り取り直後のわらなら4台分以上になるでしょう。


運搬機は年代物なので、何時駄目になるかとハラハラではあります。
メンテナンスは常にやっていますが、心配なのはキャタピラ。


ひびがたくさん入っており、何時切れてもおかしくない。
こちらの畑には、踏み込みが若干甘かったので多めに4台。


高齢の身には結構な運動量。さすがにくたびれます。
このわらは、堆肥や畑へのすき込み、敷きわら、植え溝施用など様々に利用できます。
地味な仕事ですが、大事にしている作業です。


今年はイチジク「蓬莱柿」が早めに穫れた

2021年10月15日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」が穫れています。


10日くらい前から収穫できるようになりました。


この「蓬莱柿」と言う品種。遅い年は10月下旬からようやく穫れるということもありました。
今年もいつまでも実は硬いままなので、遅くなるだろうと思っていました。
それが意外と早かったのは9月から10月にかけ気温が高かったからでしょう。
もっとも、この辺りに昔からある在来種は9月に盛りになるので1ヵ月違うことになります。


8月初めには枝の整理と摘芯を行いました。
茂りすぎて光線の透過が悪いのと何れ熟さない実が沢山残ってしまうからです。


多少は成熟の促進に役立ったでしょうか。
それでも未だに相当茂っているように見えますが。
依然勢いが良いと見えて、摘芯したところからさらにわき芽が伸びています。


今回は3日ほど穫らなかったため、割れる実が沢山出てしまいました。


二日連続、雨が降ったこともあります。


昔からあった在来種は「ブルンスウィック」という品種と分っています。
また、本県に「ホワイトゼノア」として導入された殆どは「ブルンスウィック」だと言います。
我が家にあったのもこの品種だったわけです。
小さく味も見た目もイマイチなので、生食ではあまり食べませんでした。
この辺りではイチジクは甘露煮で食べるのが一般的です。
我が家でもイチジクの甘露煮をどっさりと作ったものでした。
小生はこの甘露煮が得意ではありません。
好んで食べるのはやはり女性陣。
在来種が枯れてしまい、イチジクは手間が掛からないからと思って植えたのですが。
植えて8年目、この「蓬莱柿」は結構手が掛かります。
昔からの在来種は実が小さく皮も剥きにくいので、やはり甘露煮向き。
ですが、このイチジクは熟すると皮が簡単にするっと剥け、生食に適します。
甘さも適度で、これなら小生にも生で美味しく食べられます。
収穫は、このように実の頭が割れ始まった頃を目安にしています。


自家用には少し割れた方が完熟しており、美味しい。
しかし、さすがに今回は完全に穫り遅れてしまいました。


これだけ割れてしまうと、美味いながら日持ちが全くしません。
まだ未熟な果実が沢山残っています。


終わりは11月上旬くらいまでなので、果たしてどのくらいものになりますか。


秋キャベツ「あまいキャベツ愛心」の収穫

2021年10月14日 | 畑:葉菜類

数日前から秋キャベツの収穫を始めました。


秋キャベツはトーホク種苗の2品種を作っています。
今年3年目になる「あまいキャベツあまみさき」と今年初めて作る「あまいキャベツ愛心(あいごころ)」。
穫り始めたのは「あまいキャベツ愛心」。


種播きが7月12日、植え付けは8月10日です。
苗はしっかりした苗でしたが、その後の天候不順で生育はやや遅れ気味でした。
しかし、追肥土寄せ後、9月下旬くらいから急速に進んだ感じです。


この「あまいキャベツ愛心」と言う品種はかなりの早生と言うことが分りました。
すでに完全結球しています。
全体的にコンパクトな姿で、「あまいキャベツあまみさき」とは大きく異なります。


姿は、以前作っていたタキイ種苗の「初秋」に似ています。
「初秋」よりさらに早生のようです。
早生でコンパクトと言うことは、結球は小振り。


これはしょうがないこと。ごく早生で大玉と言うのは理屈に合わない。
球は綺麗な姿をしています。
敢えて小振りの球を穫ってみました。


1キロ強と言ったところでしょうか。


若干物足りなさを感じますが、早くから穫れることを考えれば了です。
食べては甘く軟らかい。千切りで大変美味しい。
この品種は、この時期にすでにきっちり結球しているので裂球はしやすいかもしれません。
遅れないよう収穫する必要がありそうです。
こちらが「あまいキャベツあまみさき」。


昨年、一昨年同様、旺盛な株張り。多分玉張りもいいでしょう。
下葉が大きく葉柄が伸び、やや垂れるのが気になってはいます。
進んでいる株でこの程度。


両品種、植付け当初は姿があまり変わりませんでしたが、日を追うごとに違いがはっきりしてきました。
今では比べると一目瞭然。
左が「あまいキャベツあまみさき」、右が「あまいキャベツ愛心」。


これほど違いがあるとは思いませんでした。
昨年は「あまいキャベツあまみさき」を7、8分の結球から穫り始めました。
今年は「あまいキャベツ愛心」を穫り終えた後、しっかり結球してから穫り始めて良さそうです。
冬キャベツも揃いが良く生育は順調。


オクラの密植栽培の効果は?

2021年10月13日 | 畑:果菜類

オクラは穫り始めて間もなく3ヵ月と言ったところ。
密植栽培をしています。


未だ元気に穫れています。


密植栽培すると莢の伸びるのを抑え、草丈の伸びるのも抑えて増収効果がある、と言うのですが。
果たして結果はどうだったか。
一言で言うと、よく分らないと言うのが結論。


もっと沢山作って、普通の栽培と比較してみなければ正確なことは言えません。
1カ所から4本立てにし、20数センチ間隔に誘引しています。
始めは、さすがに混みすぎてどうかと思いましたが、次第に混みすぎという感覚はなくなりました。


収穫するたびに葉かきをするので、上部だけに葉が残ります。


今では茎だけの部分が多くなり、空間がいっぱいです。
草丈の方は人の背丈を超しているので、伸びを抑える効果についてはどうでしょう。


今の葉の茂りは少ないですが、これも時期的な影響が大きい。


オクラで一番の問題は、最盛期に莢の生長が早く、穫り遅れてしまうこと。
密植栽培の一番のメリットはこの莢の伸びを抑えると言うものです。
これまた天候の影響が大きい。
真夏の気温が高い好天となれば、やはり莢の伸びは早い。
今年は8月中下旬、連日雨だったので莢の伸びは適度に抑えられました。
そして、特に今年感じたことは、オクラは強いと言うこと。
オクラは高温性の作物なので暑さに強いのは当然として、雨にも強い。
密植栽培をすると増収効果があるというのは、確かなようです。


助っ人によると、穫れる数は多いと言います。
もっとも、これは本数が多く植わっている効果で、1本当たりにすれば不明。
さすがに、最近は気温も下がり莢の伸びるスピードは落ちてきました。
成長点付近にはまだ沢山の花芽が確認できますが、今月中には片付けます。

密植栽培の効果をはっきりさせるには、もっと沢山作って比較する必要がありそう。
しかし、これ以上作っても持て余してしまうので、それは難しい。

ナバナ類の一番手はアスパラ菜

2021年10月12日 | 畑:花菜類

数日前からアスパラ菜を穫り始めました。
思いのほか早い。
天候不順で生育が遅れ気味だったので、穫れるのも遅くなるかと思っていました。
今月上旬の真夏並の天候で一気に生長、トウが伸びたようです。


我が家ではナバナ類を何種か作っていますが、その一番手がアスパラ菜。


9月早々に直播きし、土寄せしてからまだ2週間ほどしか経っていません。
株が十分出来ていないのに収穫だけ早まるのは少々心配ですが、株も大きくなっています。


ただ、このような時は見かけの割に根張りが良くない場合が多い。
ところで、アスパラ菜という名は通称で、正式な品種名は「オータムポエム」。
30年くらい前、サカタのタネが中国野菜の「菜心」と「紅菜苔」を交配させて育成した品種です。
しかし、播く段になって購入した種がトーホク種苗のアスパラ菜と気付きました。
と言うことは、今は各種苗会社にオープンで、「アスパラ菜」が正式名でいいことになりましょうか。
昔、「菜心」も「紅菜苔」も作りましたが、大分前からアスパラ菜にすっかり置き換わりました。
これから次々とトウが伸びてきます。
まずは、最初に親茎のトウが伸び出します。


株にバラツキがあるので、一斉には伸びません、
親茎のトウは蕾のうちだと短かすぎるので、少し花が咲いてから穫っています。
しかし、アスパラ菜は多少花が咲いてからでも軟らかく問題ありません。
わき芽が伸び出してくれば、トウも長く伸びるので蕾のうちから収穫します。
このトウ(親茎)を穫ってみます。


親茎は数芽残して切ります。


わき芽を多く残すと、本数は沢山穫れても茎が細くなります。
孫茎まで穫るので、残すわき芽は多くしない方が、後々まで太い茎が穫れます。
すでにわき芽が出ています


こちらは2、3日前に穫った株。


わき芽があっという間に伸びてきました。
親茎を穫り終わった頃にはわき芽が穫れ始まるでしょう。
わき芽が穫れるようになれば本格的な収穫です。
数株穫ってみました。


葉、茎、花すべて美味しく食べられます。
アスパラ菜は軟らかくて食感が良く、味に癖がないので嫌う人はまずいません。
これは、同じナバナ類の「寒咲花菜」。


今年はアスパラ菜と同日の種播き。
土寄せも同日。バラツキはまだ解消されていませんが、大分形になってきました。
こちらが穫れるのは11月後半。まずはしっかりした株を作ることが先決です。