里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

早生ハクサイ「郷秋60日」を穫り始める

2021年10月21日 | 畑:葉菜類

早生ハクサイの収穫を始めました。
品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。
8月13日に直播きしたもの。


種まき後は長雨、その後も天候不順で生育はやや遅れ気味でした。
しかし、追肥土寄せの効果があったようで、揃った姿になっています。


目安の日数から言うと、今年は結球が少し遅れ気味ではあります。
9月下旬から10月上旬に気温が異常に高かったのと、早生にしては大株になったからでしょうか。
しかし、少し遅れてはいるものの充実した球が穫れそうです。


気温が高いと腐れる株が多少なりとも出ますが、意外にも全く出ていません。
昨年も出ていないので、この品種は腐敗に強いようです。
以前に多少出たことがあるホウ素欠乏や石灰欠乏といった障害も出ていません。
全体的にはまだ完全結球に達していませんが、8、9分結球にはなっています。


これくらいから穫り始めないと後が詰まってきます。
手で触って結球が進んだこの株を穫ってみました。これはほぼ完全結球。


早生ハクサイとしては十分な大きさ。2kg以上は間違いなし。


こちらは中晩生種のハクサイ。
品種はトーホク種苗の「郷秋85日」。


8月24日に直播きしたもの。
大分生育にバラツキがありましたが、ちょっと見には目立たなくなりました。
葉が立ち上がり、結球始めの気配が見えます。


左が「郷秋60日」、右が「郷秋85日」。


この辺りでは、昔からハクサイが秋冬野菜の主役。
大半の秋野菜が穫れるようになり、いよいよ秋冬期本番を迎えます。


茎立ち菜3種の種を播く

2021年10月20日 | 畑:花菜類

茎立ち菜の種播きをしました。
茎立ち菜はナバナ類の一つ。
とう立ち菜のことです。この辺りでは、通称「茎立ち」。
秋に種を播き、冬越しさせて春先にトウが立ってきたものを収穫します。
苗を育てる方もおられますが、我が家は直播き。
10日ほど前に苦土石灰を全面散布、緩効性肥料を帯状に散布して一度耕耘しています。
最近、降雨の頻度が高く湿気が多すぎるのですが、少々無理をして再度耕耘。


帯状に元肥を施した位置に目印線を付け、管理機で往復して畝立て。


鍬でならし、成形して畝を作ります。


小さなドリンク瓶を使って播き穴を付けます。


播くのは「仙台雪菜」「かき菜」「三陸つぼみ菜」の3種。
「仙台雪菜」は当地方のいわゆる伝統野菜。
普通は葉物として作られますが、我が家では茎立ち菜として作っています。
仙台雪菜は弱く、揃いもあまり良くないので作りにくいのですが、トウが柔らかく美味しいので作っています。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東での呼び名。
仙台雪菜よりも丈夫で、揃いが良く育てやすいので、昔から作っています。
「三陸つぼみ菜」は当地方ではよく知られたナバナの一種。
「かき菜」とよく似ています。
昨年作ってみたところ、他よりも大分早くから穫れることが分ったので、今年も作ります。
見にくいながら、これは「仙台雪菜」。
7、8粒と多めに播きます。


種は他もほとんど同様で、区別がつきません。
鍬で覆土し軽く鎮圧。


種播き終了。


薄く切りわらを掛けました。
乾燥防止と、雨に打たれるのを緩和するためです。


うまく発芽してくれますか。
こちらは生育中のナバナ類。
今、収穫中の「アスパラ菜」。


11月下旬から収穫予定の「寒咲花菜」。


ナバナ類は5種で、秋から春までつなぐ算段です。



ブロッコリー「緑嶺」を穫り始める

2021年10月19日 | 畑:花菜類

ブロッコリーを穫り始めました。
天候不順だった割には、順調な収穫開始となりました。
ブロッコリーは2回に播いています。
収穫を始めたのは1回目に播いたもの。
品種は「緑嶺」。


7月12日に播き、8月11日に植付けました。
追肥と土寄せの効果も大きかったと見え、株は極めて旺盛。


少々茂りすぎかもしれません。
畝間は80センチですが、すっかり覆われました。


コンパクトな株なら花芽の生長は早く、収穫開始も早まります。
株が旺盛になると花芽の生長は少し遅れます。
しかし、花蕾の大きさは株の大きさにほぼ比例するので、大きな株にしないと花蕾は大きくなりません。
このくらいの勢いなら大きな頂花蕾が穫れること間違いなし。


今の時期、気温が高いと花蕾が乱れることがよくあります。
ここに来て、気温がぐっと下がったので、硬く締まった理想的な花蕾になっています。
しかし、このまま低い気温と言うことはあり得ないので、遅れないよう穫らないといけません。
こちらは2回目のブロッコリー。


種播きは8月3日、植付けが8月26日。
品種はやはり「緑嶺」。
こちらもすでに小さな花蕾が見えています。


昨年は1回目のブロッコリーが遅れ、2回目のブロッコリーは逆に進みました。
そのため、収穫がダブルほどに接近しましたが、今年は適当な差が付いています。


左2列が1回目、右2列が2回目。


株はほぼ出来上がっているので、今ではあまり差が見られなくなってきました。
しかし、ここまでの生育差ははっきりと見て取れたので、今年は上手くいったようです。
中央を境に左が1回目、右が2回目。


2個穫ってみました。


花蕾はごく大きい。
蕾は硬く一番の穫り頃です。
例年、頂花蕾、側花蕾そして孫の花蕾と春先まで穫り続けますが、果たして今年はどうか。


今年はメインの甘柿が頗る成りが良い

2021年10月18日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿。


通称「五十匁(ごじゅうめ)」。
今月早々から穫り始めましたが、今が一番の穫り頃。
今年は良く成っています。と言うよりも成り過ぎです。


「五十匁」は、この辺りでは最も多く作られている種類です。
百匁が375gなのでその半分と言うことになります。
ただ、このくらい成ると全体に小振りになり、大きいもので五十匁。
ゴマが沢山入る甘い柿で、渋が抜けないと言うことはまずありません。
昨年は不作で、一昨年はまずまずの成りでしたから、隔年結果の順でいくと今年は成る年。
いわゆる表年に当たります。正にその通りになっていますが、成り方が半端でない。


これほど成るのはそうありません。
こんな成り方では、来年は殆ど成らない可能性が濃厚。


樹齢は50年くらいになるでしょうか。
この柿は穫りやすいようにと家のすぐ側に植えたもの。
剪定は邪魔にならないこと、高く伸ばさないことを第一にやっているため、隔年結果を助長しているかもしれません。
プロの生産者なら剪定のみならず摘果もやるところでしょうが、ほぼ放任。
この程度の色で穫るのが適期。


この種類は、このように青味が残っていても渋味は抜けており食べられます。
ただ、甘味が乗ってくる適期で穫るのがベスト。


これは正常な柿ではなく、熟し柿。
今月上旬、気温が異常に高かったからか、少し目立っています。


このように沢山成った時は来月に入っても穫りますが、遅くなると軟らかくなってきます。
助っ人もせっせと穫っていますが、多分穫りきれないでしょう。
我が家には甘柿が「五十匁」を含め4種あります。
1種類は9月中に終わりました。あとの2種はこれから。
今年は、甘柿、渋柿とも成り方が通常とは違うので、何れ記録するつもりです。
穫ってみました。この程度穫っても、どこを穫ったか分りません。


この柿は、十字に浅い条が入るのが特徴。


剥いてみました。


ゴマが非常に多い甘柿です。


甘柿の品種というと「富有」や「次郎」などが著名。
ですが、この辺りで植えても全く渋は抜けません。
過去に、当地方でも大丈夫と言われた品種を植えてみたことがありますが、半渋でした。
地味ではあっても、やはり、先人が定着させてきた在来種にはかないません。


秋海棠(シュウカイドウ)を水墨画で描く

2021年10月17日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙 

秋海棠(シュウカイドウ)を水墨画で描きました。
我が家の庭でも先日まで咲いていましたが、知らぬ間に終わっていました。
以前は、丈も高く勢いのある秋海棠が沢山ありました。
それが、いつの間にやら大分少なくなりました。


秋海棠の名は、春に咲く海棠に似た花を秋に咲かせることから付いたと言います。
我が家には花海棠もあります。色合い以外はあまり似ていると感じたことはありませんが。
ベゴニアの仲間らしく、これは雰囲気が似ているので何となく分ります。
花は非対称な4枚の花びらに見えますが、大きい方の2枚は萼だと言います。
葉が特徴的で、1枚の葉が左右非対称なのが面白い。描くときは注意します。
しかし、秋海棠を知らない人から見ると、葉をいびつに描いていると思われるかも。