次にコダックは,ディスクフィルムを考えました。
パソコンのフロッピーディスクのようなフィルムです。
110フィルムの様なサイズで,枚数は15枚でした。
円盤のフィルムのほうが、現像,焼き付け処理が
簡単に機械化できるのかもしれません。
しかし、今までの細長いフィルムに比べて,円盤とは思い切った発想でした。
このディスクフィルムの出現で,現像設備を変えなくてはならなかったのでしょう。
次にAPS(アドバンスド・フォト・システム)が出てきます。
宣伝文句は,35㍉フィルムはフィルムの両側に
大きなパーフォレーションがあって無駄が多い。
それを改良したと聞きました。
私は単純に,24×36㍉画面より広くなるのかと思いました。
APSに期待を寄せました。
しかし、実際にフィルムを見ると16,7×30,2ミリと
画面のサイズが逆に小さいのです。
しかも,APS一眼レフカメラは35㍉用レンズが流用されました。
APSカメラは35㍉画面に比べて小さいのです。
イメージサークルが小さくなります。
35㍉用レンズをAPSカメラに使うと,少し望遠気味になります。
… … …
このAPS方式が普及する前に写真界はデジタルカメラに移行します。
… … …
小型カメラの「ライカ」を作った,オスカーバルナックはどうして,
35㍉・映画用フィルムに着目して,
映画画面サイズの二倍の24×36ミリのサイズにしたのでしょうか。