12月22日のブログ「引き伸ばしプリント」で、
引き伸ばし印画紙にネガフィルムを露光して現像するところまで
書いてほったらかしになっていました。
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引き伸ばし機のイーゼルに置いた印画紙にネガフィルムを投射して、
露光します。
露光後,印画紙を現像バットに浸します。
間もなくポジ映像(陽画)が現像液の中で浮かんできます。
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フランス映画「死刑台のエレベーター」のラスト近くで,
暗室で引き伸ばし作業をするシーンがありました。
現像液の中の印画紙に人物が浮かび上がってくる
スリルある場面がありました。
慣れてくると,現像バットの中で,
映像があまりに早くスーッと浮かび上がると,露光オーバーですし、
遅いと露光不足とわかるようになります。
暗室の中は,印画紙に感光しない茶色い安全灯(セーフライト)で
印画紙を照らしていますから,少し濃い目に上げます。
印画紙が適当な濃度になりと,現像を打ち切って,
停止液のバットに浸して現像の進行を止めて,
次に定着液のバットに浸します。
定着終了後,水洗をします。
今時分の、寒いときは水洗の水が冷たいです。
約30分ほど水洗いして、メッキのかかった鉄板(フェロ板)に
印画紙を貼り付けます。
これをフェロタイプ乾燥と云います。
乾燥用に電熱(ニクロム線)の入ったかまぼこのような乾燥機で乾燥します。
乾燥した印画紙の光沢がムラになったりしてなかなかうまくゆきません。
引き伸ばしの作業で最後の難関でした。