映画は、長い時間をかけて
制作して、上映用のフィルムを
全国の直営、契約映画館に配給します
上映して最低1週間経たないと興行成績が
わかりません
興行成績が尻上がりに上昇すれば
上映日数を増やすことがありました
ロングランです
テレビジョンは生放送で始まりました
ラジオ放送のテープレコーダーのような
ビデオレコーダーがまだありませんでした
テレビ生ドラマは入念なリハーサルをして
本番を放映します
そして放送が終われば
そのテレビドラマは
2度と見ることはできません
放送時間にスイッチの入っていた
テレビが視聴率となって
映画の興行成績のようなものでした
生テレビドラマの番組を
録画する方法が一つだけありました
調整されたテレビモニターを
16ミリフィルムカメラで撮影して
記録する方法です
テレビを16ミリフィルムカメラで撮るのですから
フィルムはコントラストの低い、ピントの悪い
映像でした。この方法を再撮(さいさつ)と
呼ばれていました
ブラウン管に映しだされた映像を
フィルムカメラで再撮するのですから
キネマレコーディングとかキネレコとか
もっと省略してキネコと呼ばれていました