昔の世の中全体は若かったのですが
スタート間もないテレビ局の局員も
若かったのでした
テレビ局の出入りがわりとルーズだったので
三階の広い報道局・編成局にはパーカーや
シェーファーの万年筆や輸入雑貨を持ち込む
おじさんにまじって、生命保険、勧誘のおばさんも
時々入ってきて、若い局員をつかまえて
しきりに生命保険を勧めていました
若いテレビ局員は皆、結婚適齢期でしたから
毎月のようにあちらこちらの部署で結婚式が
ありました。当然、結婚話にはお祝い金が
必要です。
毎月の出費が大変なので
各部署ではそれそれ、毎月、少額で祝い金を集めて
まとめて新婚カップルに渡していたようでした
ある日、警察から連絡が入りました
在阪、各テレビ局に入ったコソ泥を
捕まえたと…