船員さんは、油を注している人を
指さして
「あのように何時も油を注していかなくては
明治時代の船が、元気で働いていない」と
しみじみと、云いました。
明治、大正、昭和時代を生き抜いた強運な
信濃丸には、素晴らしい船員さんたちが
守っていたからだと、その時、
私も感動しました…
… … …
私は、葫蘆島(ころとう)の港で
信濃丸と引き揚げ船として一緒に
停泊していたアメリカ製リバティ船に
乗って見たいと、思っていましたが…
この歴史的な「信濃丸」に乗船できて
幸せだったとあらためて思いました。
… … …
ピストンがドカン、ドカンと激しく
上下している機関室をあとにして
船員さんと、次にブリッジへ連れて行って
くれました。