初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

聖女の救済

2009年03月19日 18時20分03秒 | Weblog
  東野圭吾の「聖女の救済」を読んでいます。去年のベストセラーです。
東野圭吾は「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞しています。毎年、初秋に発表される乱歩賞作品は読むことにしています。乱歩賞受賞をきっかけに精力的に作家活動をしている人もいます。、森村誠一の「高層の死角」は素晴らしい作品でした。その後、ベストセラー作家です。西村京太郎「天使の傷痕」は社会派推理小説でした。乱歩賞受賞後は、方向転換してトラベルミステリーの十津川軽侮のシリーズでベストセラー作家です。

 東野圭吾が私と同じ電気工学科出身というのに親近感をいだきます。ジャズピアニストのハービー・ハンコックも電気工学科出身で、ジャズクラブでアルバイトにピアノを弾いているうちにプロのピアニストになったそうです。

 この東野圭吾の「聖女の救済」は「ガリレオの苦悩」「探偵ガリレオ」でお馴染みの草薙刑事と後輩の女性刑事、内海薫と、物理学者の湯川が出ています。推理小説の基本の謎解きです。会社社長の真柴義孝がマンションで一人で毒殺されていたところから始まります…。

 探偵小説や推理小説は、不可能な謎解きから始まりました。外国ものではディクスン・カー、エラリー・クイーンなどが好きでした。ストーリーの最初の方から犯人を出しておくのが推理小説のセオリーなのだそうです。犯人が大きな犯罪を犯しておきながら、ばれないかとビクビクすることもなく、すまして登場していることに読者は不満に思いました。そして純粋の謎解きからだんだん離れていきました。

 松本清張の「点と線」など生きた人間を描く社会派が出てきました。その後、一時、横溝正史の謎解き探偵小説、金田一耕助ものがブームになりました。昔の探偵小説を読んでいない若者に新鮮に映ったのでしょう…。

 「秘密」「容疑者Xの献身」を読み終わったいま、東野圭吾の今後の作品から目を離すことができません…。



 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿