初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ズーム比競走

2013年04月10日 21時13分35秒 | Weblog


テレビは番組放送前に

カメラ調整が必要です



テレビカメラはレンズからの

映像をプリズムでRGBに

三原色分解します

カメラ調整には、大きなズームレンズを

付けたカメラで

レジストレーション・パターンを写して

RGBの映像を合致させます

次にホワイト・バランスパターンを写します



大きなズームレンズにエキステンダーが

内蔵されてから、次に、このレジパターン

WBパターンが内蔵されるようになりました

… … …

映像技術者が、カメラコントロール卓の

リモコン・スイッチを入れると

レンズの光軸にパターンが割り込んできます



中継用ズームレンズはいろいろ便利な機構が

取り入れられました



フジノンとキャノンのズームレンズの

ズーム倍率競走は相変わらずでした



18→20→22→25→30倍と進んでいきます

遂に、40→50倍となり

最後に80→100倍になりました



ズームレンズのズーム比が低いときは

中継現場で必要なサイズの映像を撮るのに

どこへカメラセッティングするか大変でした

… … …

ズーム倍率が50、100倍になると、

大まかなカメラセッティングで

必要な絵は撮れるようになりました











エキステンダー内臓・レンズ

2013年04月09日 18時24分29秒 | Weblog


テレビカメラ用ズームレンズの

エキステンダーは必要に応じて

重いレンズとカメラレンズマウントの

間に取り付けていました



何時からかエキステンダーがレンズ本体に

内蔵されて番組本番中でも簡単に

エキステンダーのオンオフが

できるようになりました



番組本番中にカメラ、パン棒の

スイッチボックスのボタンを押すと、

レンズ光軸にエキステンダーが

入ってカメラファインダーの映像が

1、4倍(2倍)に切り替わります



エキステンダーを挿入すると

レンズの明るさは暗くなります。

暗くなる分、自動的に絞りが

開いて明るくなるようになっています





プロ野球ナイター中継では

ズームレンズは開放F値で使用されます

絞り開放の状態でエキステンダーが入ってくると

レンズを明るくすることができません







打者、ピッチャー、キャッチャーの

大写しが欲しいのに照明の暗い球場では

エキステンダーが使えないので

ルーズショットになります










ズームレンズのエクステンダー

2013年04月08日 18時13分00秒 | Weblog


35ミリ銀塩カメラやデジタルカメラで使用する

ズームレンズとカメラマウントの間に

挿入して望遠端を伸ばす

テレコンバーター略してテレコンと呼ばれる

レンズがあります



テレコンには

倍率1.4。2倍などあります

望遠端200ミリのズームレンズに

2倍のテレコンをつけると

200×2=で400ミリの

画角になります



しかし、テレコンをつけると

倍率に応じてズームレンズは暗くなります

例えば、開放F値、F3、5のレンズは

F5、6と暗くなります



テレビカメラ用ズームレンズでも

テレコンはあります

テレビではエクステンダーと

呼ばれています



中継テレビカメラを

セッティングするときに

カメラのレンズマウントに

エクステンダー(1.4、2倍…)

を付けてからズームレンズを取り付けます



テレビカメラでもエクステンダー2倍をつけると

レンズの開放絞りF2はF4と暗くなります



カメラにエクステンダーを取り付けると

その番組が終わるまで 、取り外しは困難でした









キャノン対フジノン

2013年04月07日 19時26分35秒 | Weblog


銀塩フィルム、一眼レフの名機、

ニコンFを発売している日本光学は

一眼レフ用の各種のズームレンズを

発売していましたが

カラーテレビ用のズームレンズには

無関心でした



ズームレンズのメーカーは

キャノンとフジノンで

テレビ界を2分していました



キャノンがズーム比18倍レンズでスタートすると

フジノンは20倍、25倍。それならキャノンは

30倍と2社間でズーム比競走になりました



レンズのズーム比が大きくなると

レンズは大型で目方は20㎏になり

価格は数100万円になります



中継カラーカメラを横から見ると

小さなテレビカメラに不釣り合いに見える

大きなズームレンズが

ついていました



カメラは電気機器ですから、

回路の改良などで小型になって

価格も安くなっていきます



ズームレンズは光学ガラスの塊です

レンズの価格はカメラほど価格は下がらず

ズーム比を大きくすることで

レンズ価格を維持していたようです










フジノン・ズームレンズ参入

2013年04月06日 19時45分37秒 | Weblog


カラー放送がズームレンズで

スタートしました



キャノンが発売した18倍ズームレンズは

望遠端の明るさの落ち込みが少ないのと

テレビカメラの真ん中を通るシャフトで

フォーカスとズーム倍率を操作する手動方式が

モノクロ時代からテレビ技術者には

馴染みのものでした



日本中のテレビ局が

手動ズームレンズで

カラー放送が始まりました



そこへ、冨士フィルムの

冨士写真光機から

カラーテレビ用ズームレンズが

発売されました



冨士写真光機はレンズメーカーです

レンズ名は「フジノン」でした

キャノンの手動ズームレンズとおなじ方式でした

その後、冨士写真光機は会社名をフジノンとして

冨士フィルムの部署になりました



プロ野球中継で、ダッグアウトの上に

セッティングされた

テレビカメラのレンズを見ると

グリーンのラインと明るいグレーのレンズが

ついています。それがフジノンです。










プロ野球ナイター・カラー中継

2013年04月05日 19時36分02秒 | Weblog


カラー放送が始まって

野球のナイター中継が始まりました

… … …

ナイター照明に照らされた

グランドの芝生の緑

選手のユニフォームの色彩も

鮮やかに浮かび上がりました



スポーツ中継番組では

望遠系の16倍テーラー

ズームレンズが使われました



ズームレンズはズームアウトのワイド端で

明るさ(開放F値)がF2でもズームインして

望遠側になるとF4ぐらいに落ち込みました



当時、ナイター照明の野球場では

レンズを絞り開放F値で使っていましたから

選手の大写しショットではレンズが

暗く落ち込むので、ズームイン一杯まで

使えませんでした.



ズームレンズはズームインで開放F値が

暗くなるのは構造上の宿命かも知れません



今、私の使っているデジタル一眼レフ用

タムロン18~270ミリズームは

ズームアウトでF3、5がズームインで

F6、3にまで落ち込みます.



やがてキャノンから

ズームインで開放F値の

落ち込みの少ないテレビ用ズームレンズが

発売されました





カラーカメラはズームレンズで始まる

2013年04月04日 20時46分23秒 | Weblog


フィリップスがカラー撮像管、

プランビコン管を

開発しました。



水彩画のような淡い色彩の

イメージオルシコン管より

油彩のような濃厚なカラー映像が

プランビコン管で得られました



アメリカはこのプランビコン管で

カラーテレビ放送に

踏み切りました



日本もフィリップス製の

ズームレンズをつけたカラーカメラが

入ってきました



フィリップス製のカメラには

イギリス、テーラー&テーラーホブソン社製の

21~210ミリ、F2の電動ズームレンズが

付けられていました



カメラのパン棒にスイッチや

ボリュームのついた

操作ボックスが取り付けられて、

プリセット・フォーカス

プリセット・フレームなど

ができましたが、

使い勝手が今一つでした



わが国のカラーテレビ放送は

ズームレンズのカメラで

始まりました









テレビ映画とズームレンズ

2013年04月03日 18時51分59秒 | Weblog


テレビ番組でズームレンズが

どんどん使われ始めました



テレビは毎日なんとなく見ています

ドラマ、スポーツ番組を通じて

ズームレンズに視聴者は

馴染んできました



映画撮影所で制作するテレビ映画は、

銀塩フィルムキャメラで制作していました

撮影キャメラは固定レンズ用に

作られていましたから

ズームレンズには不便でした



テレビ映画で移動撮影の場合は、

レールを敷いてトロッコに

キャメラを乗せて、

段取りに時間がかかりましたが



アリフレックス・キャメラは

ミラーシャッター構造の

一眼レフですから

ズームレンズ(アンジェニューなど)を

使うことができます



テレビ映画もズームレンズを導入始めました

ズームレンズのズームイン、

ズームアウトで

擬似的な移動効果が得られます







続・テレビ用キャノン・ズームレンズ

2013年04月02日 18時25分40秒 | Weblog


テレビカメラ(モノクロ)のレンズは

4本のレンズがつくターレット盤を

カメラ後ろのハンドルで切り替えていました



モノクロテレビの光電面が

35ミリフルサイズ

24×36ミリに似ていたので

35ミリカメラ用レンズ(ニッコール)が

流用されました



28、35、50、85

135、200ミリなどから

4本を選んでターレット磐に

取り付けていました



キャノンは7倍のズームレンズを

発表したのをきっかけに

テレビ・レンズの開発に積極的でした



キャノンからやがて

野球などスポーツ中継や劇場中継用に

高倍率のズームレンズが現れました



一方、ニッコール(日本光学)は

テレビ用ズームレンズに関心を

示しませんでした








テレビ用キャノン・ズームレンズ

2013年04月01日 21時00分56秒 | Weblog


モノクロテレビ時代に

キャノンから7倍の

ズームレンズが出ました



ズームレンズは操作棒(手動)で

画面のサイズがなめらかに変化します



固定の単レンズのテレビカメラでは

被写体のサイズを変えるのに

カメラのペディスタル・ドリーを

前後に動かさなくては

なりませんでした



ズームレンズのズームイン、ズームアウトと

単レンズ・カメラでのドリーイン、アウト

は画面上では同じようですが

ドラマでの心理効果はどう違うかなど

カメラマン同士で討論を交わしましたが…



テレビカメラはデジカメと同じ

ミラーレス一眼レフです



レンズからの映像を光電真空管で受けて、

その出力を本線とブラウン管ファインダーに

分岐しますから電気的一眼レフです

そしてズームレンズは一眼レフで

初めて実用になります