■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 世界初NFC対応の後付け型スマートロック開発で急成長 92069815
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■ 世界初NFC対応の後付け型スマートロック開発で急成長 92069815
若い世代の身の回りからアナログ製品がどんどん減っている。ノートやペンがPCに、時計はスマートウオッチに取って代わり、本も電子書籍だ。「鍵だけが旧態依然の金属で違和感があった」と話すのはフォトシンス(東京都港区)の河瀬航大社長(29)だ。
同世代の友人たちと秋葉原へ行って部品を買い集め、週末を利用してスマートロックの開発を始めた。日本経済新聞記者が「面白いことをしている若手趣味集団がある」と記事を書いたら、「買いたい」「出資したい」「事業提携を」と1日で100件を超える反響があった。そこまでニーズがあるなら、2014年9月に仲間6人と起業した。社名のフォトシンスは英語の「光合成」。二酸化炭素と水から有機物をつくる光合成にあやかり、有機的な価値を生み出したいという意味だ。
15年3月、家庭向けの「Akerun Smart Lock Robot」をリリース。16年7月に世界初となるNFC(近距離無線通信)対応の後付け型スマートロック「Akerun Pro」を活用したオフィス向けの「Akerun 入退室管理システム」を発売した。
ドアの内側に取り付けられている施錠・解錠用つまみ(サムターン)。つまみが右回しなのか、左回しなのかを確認し、初期設定した端末機器をつまみの上に貼り付ければ、IoT(モノのインターネット)を活用したクラウドサービスで、スマートフォンをかざすと自動的に鍵が開く。スマホの代わりに事前に登録した交通系ICカードにも対応する。
鍵がインターネットにつながることで「第三者に時間限定の鍵を発行する」「入退室履歴をウェブ上から確認する」ことができる。カードや顔認証による既存の入退室管理システムに比べ、工事不要で月額レンタルの安価でセキュリティが強化できるのが売りだ。
17年の個人情報保護法改正で「個人情報を扱う全ての事業者」に入退出記録を取ることが義務付けられ、部屋を出入りするだけで効率よく勤怠管理がきてしまう「Akerun 入退室管理システム」は弁護士や会計士、IT系、教育系など個人情報を扱う事業所から引き合いが殺到。現在の顧客数は約2500社にのぼる。
利益はこれからだが、東京・田町の新ビルに本社を構え、75人の従業員を抱える。昨秋には第13回ニッポン新事業創出大賞で経済産業大臣賞も受賞した。「テレビCMなどで認知度を上げ、早い段階でユーザー1万社突破をめざす」と河瀬氏。夢は企業評価額10億ドル以上の「ユニコーン企業」に成長することだ。
出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成
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