■【心 de 経営】『書話力』を高める 7119 〃話のネタ〃の選び方 どうしても困ったとき

経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。


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「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950

初めてあった人との会話は、何を切り口にするのかが決まるまでは大変です。
相手のことを知りたいがために、「尋問調」になってしまうことがしばしばあります。
話がスムーズに始まらない場合には、私は、まず、自分のことを話すようにします。
相手がビジネスパーソンであれば、なぜ自分が経営コンサルタントになったのかとか、経営コンサルタントをやっていての失敗談などを話すようにします。
相手が、女性で、ビジネスにはあまり興味がなさそうな人の場合には、「犬・猫、どっち派」を切り口にしたり、早朝ウォーキングで見つけた草花や動物の話などをしたりします。
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しかし、前者の場合に、よく失敗するのが、自分のことばかりをしゃべりすぎてしまうことです。尋問口調もよくないですが、しゃべりすぎはさらによくないと、自分自身には言いきかせています。しかし、切りのよいところを見つけられなくて、しゃべり続けてしまうことが時々あります。
禁句は、人の悪口などは当然のことですが、政治や宗教は、御法度にしています。
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これらで、スムーズに打ち解けられればしめたものですが、その切り口がいずれもうまく行かないことがありましたり、適切な切り口が見つからなかったりすることもあります。
その様な場合に、昔から言われています「木戸にたてかけし衣食住」という言葉を思い出します。
き 気候
ど 道楽、趣味
に ニュース
た 旅
て 天気、テレビ
か 家族・家庭
け 健康
し 仕事
衣 衣服、流行
食 食事・グルメ
住 住居・建物、住所による特性
これらに加えて、下記も、この仲間に入れています。
休 休日・休暇、その過ごし方
知 智慧に関する情報
美 美術、自分で目にした美しいもの
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話題と共に、心がけていることとしては、相手が雑談にあまり乗り気でないときには、あまり雄弁にならない程度に、上記のテーマから、差し障りのないことをお話しするようにしています。
自分が商社マン時代に海外に行くことが多かったですので、その時の話、特に面白かったり、珍しかったりする体験や失敗談などを話します。旅行好きですので、スマホに入っている写真などを見せながら、話をすることもあります。
面会している場所の雰囲気に合わせてテーマ選びやしゃべり方も必要です。また、相手が、ゆっくりしゃべる人の場合には、こちらもゆっくりとしたペースで話すようにしています。
平素から、話材をためておくことも必要ですね。

