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【ナレーション付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】 京王百草園 東京都日野市 梅の名所 芭蕉の句碑や牧水の歌碑 侘び寂びを体現する庵、趣き深い日本庭園
百草園は、江戸の昔から語り継がれる名園で、正式名称を京王百草園といい、日野市指定史跡・名勝です。東京都日野市の多摩丘陵に所在する池泉回遊式庭園です。
「百草」は「もぐさ」と読みます。このあたりでは、梅が咲いた、まだ咲かないなど地、春の話題になる場所です。
梅の名所として知られていますが、園内でもっとも有名な梅は「寿昌梅」です。昌梅は、小田原城主 大久保忠世の側室・寿昌院 慈岳元 長尾が、徳川家康の長男・岡崎三郎信康を追悼するために寿昌院自らが植樹したと伝えられています。
園内中央付近には、心字池があります。
園内には、若山牧水の歌碑、松尾芭蕉句碑などが点在しています。梅の木は約50 種、800本もあり観梅の名所として知られています。毎年2月から3月にかけて「梅まつり」が開催され、その時期にはとりわけ多くの人が訪れます。
江戸時代の享保年間(1716年ころに)、小田原城主・大久保候の側室であった寿昌院・慈岳元長尼が、徳川家康の長男・信康追悼のために、この地に、黄檗宗・松連寺として再建しました。それに伴って百草園が造営されたのです。
梅の花に加え、季節がめぐるごとに藤、あじさいなどと、庭園はおもむきを変えます。紅葉の季節には、多摩丘陵の木々と色彩を競いあうといわれます。
多摩丘陵が半島のように多摩川に突き出す斜面にある百草園ですので、園内の見晴台からは、付近の自然が楽しめます。晴天であれば新宿新都心、東京スカイツリー、そして松連庵前広場からは筑波山も望めます。また野鳥も多く、春はウグイス、初夏はホトトギスの声もよく耳にします。
江戸時代にも 、多くの文人、茶人などがこの地を訪れ句会や茶会を開いたといいます。
侘び寂びを体現する庵、趣き深い日本庭園、四季折々の草花と、和の世界観に触れることができ、心を落ち着けることのできる庭園です。
https://youtu.be/s2aWF2S8fhc
20分 136211東京都日野市百草園梅まつり公開用1918