けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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目の病 (緑内障、疲れ目、涙腺の障害等)

2008-06-10 15:16:12 | 東洋医学全般
東洋医学では、「肝は目に開竅す」といって、東洋的な意味での肝はその反応が目に現れると表現されます。もちろんそれ以外の原因で起ることもあるのですが、目の不都合は東洋的な意味での肝(私は米人にはオリエンタルリバーと表現してイコール肝臓という意味とは分けています)とその経絡(氣のとおり)の問題で引き起こされるとされています。

大体その通りです。現代人の多くはコンピュータで目を使いすぎ、逆も真なりということで肝やその経絡の氣や血を使いすぎて熱を持たせてしまったりします。
また、会社でのストレスや職場の方々の心ない言葉による怒りを飲み込んだりして、その熱気というか邪気というか悪いものが目に上って、障害を起こしている方がいらっしゃいます。

この場合、目に起る病名を挙げれば、疲れ目、緑内障、乾き目、赤目などいろいろありますが、たいていの場合、番茶を使ってかなりの効果を挙げています。
この関連記事は以前のブログにも書いたのですが、本日は目の悪い患者さんたくさんいらっしゃったので、もう一度かいておきたいと思います。

1.まず、番茶を濃く入れて、ボールとか丼に入れます。
2.それにおしぼりか、ガーゼハンカチをつけて軽く絞ります。
3.それをたたんで両目の上に載せて暖めます。

これだけです、とにかく気持ちよい温かさで、まだボールの中の番茶があったかいうちに何度か目を暖めてあげるだけです。男性の方は以前床屋さんでひげをそってもらう前に顔においてもらった蒸しタオルの感じを思い出してやってみましょう。

これで医者に匙を投げられて失明寸前の緑内障の方や、生後3週間で涙腺の障害があって手術を受ける直前の方、疲れ目でどんな目薬を使っても効かなかった方が完治しております。ちょっとよくなったのではなくて完治です。特に緑内障のような重大な疾患にも顕著な効果がありましたので、是非お試しになる価値があるのです。

この治療法は別に肝やその経絡をいじるわけではありませんが、眼球やまぶたにこもった熱や圧力が気持ちよく発散されるので、目の自然治癒力が高まって、よい結果が出たのです。

次回はあわせて服用すると、たいへん目によい漢方薬を選んでみましょう。


日本伝統鍼灸漢方

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