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頭痛の名薬 「釣藤散」、「鉤藤散」、「ズッキノン」どれも同じものです。

2012-07-01 10:35:01 | 漢方アメリカOnline
「釣藤散」(ちょうとうさん)は12世紀、宋代の頃に書かれた、普済本事方(ふさいほんじほう)という漢方書籍に載っている方剤です。

頭痛に大変効果のある漢方方剤です。
ストレスや考え込みすぎたり頭を使うことが多くて、いつもならスムーズに外に向って発散されている陽の気が頭部を中心とした上半身にこもってしまい、結果的に頭痛が起きているときに使います。

ですので、頭痛以外にも、肩首の異常なコリ、のぼせ、めまい、目の充血高血圧症などにも適応いたします。

これは、ズッキノンとも言われますと書きましたが、これは決して、私が小林製薬社の発明した漢方方剤をパクッているのではありません。

小林製薬さんが古来からある漢方薬を親しみやすいネーミングで販売をしているということです。

古来からある漢方方剤の成分比率は、何百年あるいは千年単位で変ることなく使われてきました。この比率は古代の天才的な漢方医たちの発想と長い歴史の中で培われてきたものです。現代人の浅い知識で軽々しくこの成分比率を変えたり、必要のない材料を足したりすると、本来の素晴らしい薬効が失われてしまいます。

ズッキノンと名前は変えても、「その漢方方剤の内容は変えていない。」ということは大変よいことだと思います。

また、この漢方方剤の主成分である、「釣藤」は中国では「鉤藤Gou Teng」 とか「釣藤鉤 Diao Teng Gou」 と呼ばれます。

というわけで、釣藤散もズッキノンも鉤藤散も同じものです。
内容も効き目も同じですので、どうぞ安心してお使いください。

頭痛の名薬としましては、清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)というのもあります。なんだか読みにくい文字が入っていますね。清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)の蠲(けん)は「除く」という意味があります。

これは関連記事です。
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%A4%BB%A4%A4%A4%B8%A4%E7%A4%A6%A4%B1%A4%F3%A4%C4%A4%A6%A4%C8%A4%A6

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