ごっとさんのブログ

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斎藤兵庫県知事の告発、失職、復活までの経緯

2024-11-26 10:32:16 | 時事
少し時間が経ってしまいましたが、兵庫県の斎藤知事がパワハラ疑惑で失職し、選挙にて再選されました。最近これに関する記事がいくつか出ていましたので、私のまとまらない意見を書いてみます。

発端は3月にパワハラ疑惑の7つの項目について内部告発されたことのようです。このパワハラの詳細はよくわかりませんが、かなりひどいものであったとしても周りから諫めるなど何らかの手段があったような気がしますが、内部告発というのはあまり好きなものではありません。

斎藤知事はすぐ誰が出したのか調査を命じましたが、素直に従うような人であれば、こんな内部告発はなかったはずで、やはり知事は人間性にやや問題があったのかもしれません。結局この告発者であった県民局長は自殺してしまいました。

この自殺に追いやった責任が、知事にあるかというとあまり問題となりそうもない気がします。兵庫県議会は6月に文書問題特別委員会(百条委員会)を設置し、この問題の追及を始めました。ここまではたかがパワハラでという気もしますが、百条委員会の設置は当然の対応と思われます。

ただここでも知事側と県議会側でかなり激しい攻防戦があったようです。百条委員会よりも専門家による第三者委員会とどちらが良いかなど、あまり大きな問題ではないような気がします。

兵庫県が職員を対象に行ったアンケート調査では、当然知事のパワハラがある程度確認できたようですが、当然のような気がします。私はここで知事が謝り、反省の弁を述べれば終わりだと思うのですが、予想外の方向に展開しました。

9月に兵庫県議会で、斎藤知事の不信任案が全会一致で可決されたのです。百条委員会は続いており、第三者委員会からの報告は来年3月に出ることになっていたようです。これでは県議会の暴走といわざるを得ず、知事は議会の解散か辞職を選択するしかなくなりました。

この時議会を解散しなかったのは、良い決断だと思っています。そして失職後11月17日知事選が投開票されました。その結果斎藤氏が圧倒的な支持を受け再選されたのです。

この時の選挙戦ではSNSの使い方などいろいろ批判があるようですが、違法でない限り問題にはならないと思っています。さてこのような県民の民意を受け、県議会はどのように対処すべきでしょうか。議会の不信任は民意と異なっていたという事は、何らかの責任をとるべきでしょう。

県議会議員は総辞職すべきという意見すら出ているようです。これからの知事と県議会がどのような対応になるのかは非常に興味がありますが、あまりニュースになるようなことはなさそうです。

根底には議会が知事の政策に不満があるという事のようですので、何が出てくるか当分兵庫県から目が離せないという事かもしれません。