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自覚症状がない緑内障と視野異常

2021-05-02 10:29:56 | 健康・医療
現代は眼からの情報が非常に多く、正常な目を維持することが非常に重要となっています。

このブログでも眼の病気はいろいろ取り上げていますが、自覚症状が無く最も注意すべきは緑内障のようです。私の勤務していた会社の大先輩(もう故人ですが)は緑内障にかかり、いろいろな最新治療を受けたようですが結局失明してしまいました。

緑内障は見える範囲(視野)が徐々に欠けていく病気です。自分はどのくらいの範囲でみえているのか、歳をとると視野は狭くなりますが、視力はそれほど悪くならないことも多いようです。

眼底と視神経の関係では、ちょうどよく見えるように「房水」の量で調整していますが、眼圧が高すぎると視神経に障害が起き見えにくくなります。緑内障の特徴は元に戻らずに進行する病気ですが、視力は後期まで保たれていることも多いようです。

2000〜01年に岐阜県多治見市で40歳以上の市民3870人を対象にした大規模な調査が行われました。緑内障があったのは全体の5.0%で、有病率は40歳代で2.2%、70歳代で10.5%、80歳以上では11.4%でした。

発見された緑内障患者のうち89.5%が、自分が緑内障であることを気付いていませんでした。多治見市での有病率を2000年の日本の人口にあてはめると、全国で約346万人となり、現在の高齢者人口の増加によって2020年には患者数が約487万人と推定されています。

身体障害者手帳の視覚障害の原因は、1991年には糖尿病網膜症が1位でしたが、2000年代には緑内障が1位になり、2018年には1位緑内障、2位網膜色素変性、3位糖尿病網膜症となっています。

緑内障の患者に対しては、眼圧や視野、眼底の検査を繰り返し行い、検査のたびに進行のサインがないかを判断します。治療は毎日の点眼に加え、レーザーによる治療や手術療法などもありますが、特効薬など画期的な治療はないというのが現状です。

この病気で注意したいのが車の運転で、通勤や通学、通院、買い物など個人の社会生活維持時に必須の手段という面があります。

緑内障は目がかすんだり中心はよく見えるが周辺が見えなかったりする視野異常を伴います。しかし視野が欠けても脳には補填機能があり、視力は良いことから眼球を動かしかけた視野をカバーすることで運転はできます。

しかし視野に異常があることはいろいろ見落とすことが増え、運転の危険はかなり高いとしています。私はたぶん緑内障になってはいないと思いますが、いつまで車の運転を続けるか迷っています。

来年75歳で免許の更新となり、ちょうどそのころ車の車検ですので、ここで止めてしまうかどうかを考慮中ですが、もう少し続けたい気もありゆっくり考えるつもりです。


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