最近ガンでなくなる人が増えているという報道や、周囲でガンでなくなる人が増えたという感じがしています。
ところがガン治療は非常に進歩して、最近はガンになっても亡くなることが減ったというニュースもあるようです。まず日本での実際のデータを見て、死亡者数はどうなっているのか検証します。
なおここで出す数字はグラフから読み取ったものですので、あまり正確ではありません。このグラフを見ると1960年からガン死亡者数はずっと増加しており、特に1990年の24万人から2018年の37万人と急激に増加しているように見えます。
これをもってガン治療が進歩していないとはいえないようです。例えば5年生存率を見ると、1995年あたりは肝臓ガン、肺ガンは20%程度だったものが、2010年には共に30%を超えています。
つまりガン治療は確実に進歩しているにもかかわらず、ガンでの死亡者数は増加していることになります。この要因は当然のことながら高齢化です。年齢別のガン罹患率を見ると、男性は45歳あたりから急激に増加し、女性は35歳あたりから増加しています。
女性には乳ガンなど女性特有のガンの発症が早いためと思われますが、若中年はほとんどかかっていません。特に70代になると男女ともに増加の度合いが高くなっています。
ガンは身体の細胞に含まれる遺伝子に徐々に傷がついていき、それが蓄積して起こりますので、長く生きるほどガンが発生する確率は高まることになります。ある説によると、80歳を超えるとガンがない人はほとんどいないという程です。
ガン治療のレベルを推し量るときに使われるのは、ガンの死亡者数ではなく、年齢調整死亡率というものを利用します。これは年齢構成の変化を調整して、同じような年齢構成とした場合にどのくらいの死亡率かというのを見るものです。
同じ年齢構成なるように補正する計算方法はよくわかりませんが、これは古くから行われていますので、それなりに信頼性がある手法と思われます。この年齢調整死亡率を見ると、男女の合計は1960年代から1995年までほぼ一定に近いグラフとなり、1995年から徐々に減少しています。
これにより1995年あたりからガン治療法が進歩してきたといえるようです。こういった年齢調整後の数値というのはよく使われていますが、私はややこじつけになっている気がします。
つまりガン死亡者数が増えるのは高齢化のせいであるというのは確かかもしれません。しかし本当にガンの良い治療法が進歩しているのであれば、高齢者のガンも治るはずであり、年齢調整すれば減少しているというのは単なるこじつけのような気がします。
こういった統計数値に関しては、正しい見方というのは非常に難しいような気がします。その解釈は人が行っていますので、都合よくやっている感じは残ってしまいます。
ところがガン治療は非常に進歩して、最近はガンになっても亡くなることが減ったというニュースもあるようです。まず日本での実際のデータを見て、死亡者数はどうなっているのか検証します。
なおここで出す数字はグラフから読み取ったものですので、あまり正確ではありません。このグラフを見ると1960年からガン死亡者数はずっと増加しており、特に1990年の24万人から2018年の37万人と急激に増加しているように見えます。
これをもってガン治療が進歩していないとはいえないようです。例えば5年生存率を見ると、1995年あたりは肝臓ガン、肺ガンは20%程度だったものが、2010年には共に30%を超えています。
つまりガン治療は確実に進歩しているにもかかわらず、ガンでの死亡者数は増加していることになります。この要因は当然のことながら高齢化です。年齢別のガン罹患率を見ると、男性は45歳あたりから急激に増加し、女性は35歳あたりから増加しています。
女性には乳ガンなど女性特有のガンの発症が早いためと思われますが、若中年はほとんどかかっていません。特に70代になると男女ともに増加の度合いが高くなっています。
ガンは身体の細胞に含まれる遺伝子に徐々に傷がついていき、それが蓄積して起こりますので、長く生きるほどガンが発生する確率は高まることになります。ある説によると、80歳を超えるとガンがない人はほとんどいないという程です。
ガン治療のレベルを推し量るときに使われるのは、ガンの死亡者数ではなく、年齢調整死亡率というものを利用します。これは年齢構成の変化を調整して、同じような年齢構成とした場合にどのくらいの死亡率かというのを見るものです。
同じ年齢構成なるように補正する計算方法はよくわかりませんが、これは古くから行われていますので、それなりに信頼性がある手法と思われます。この年齢調整死亡率を見ると、男女の合計は1960年代から1995年までほぼ一定に近いグラフとなり、1995年から徐々に減少しています。
これにより1995年あたりからガン治療法が進歩してきたといえるようです。こういった年齢調整後の数値というのはよく使われていますが、私はややこじつけになっている気がします。
つまりガン死亡者数が増えるのは高齢化のせいであるというのは確かかもしれません。しかし本当にガンの良い治療法が進歩しているのであれば、高齢者のガンも治るはずであり、年齢調整すれば減少しているというのは単なるこじつけのような気がします。
こういった統計数値に関しては、正しい見方というのは非常に難しいような気がします。その解釈は人が行っていますので、都合よくやっている感じは残ってしまいます。
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