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光触媒で犬猫のアレルゲンの分解に成功

2023-11-23 10:35:57 | 健康・医療
私の家は常にネコを飼っていますが、今も1匹がPCの横で寝ており、尻尾がキーボードにのり入力の邪魔をしています。

ネコを飼い始めたのは子供たち(息子2人)が小学生のころですので、もう30年以上前からです。当時は子供たちもかわいがっており何の問題も無かったのですが、次男が大学生のころネコを触ると手がかゆくなるなどといっていました。

2人とも就職して家を出て結婚しましたが、時々に家に来ると特に次男にひどいネコアレルギーが出るようになりました。最初は発疹が出る程度でしたが、だんだんひどくなり、最近では呼吸も苦しくなるようで、ネコをほかの部屋に隔離しても全く改善しませんでした。

ネコと長年暮らしていても、少し離れるとアレルギーが出てしまうというのは面白いものです。最近東京大学などの研究チームが、アレルギーの原因物質であるイヌアレルゲンとネコアレルゲンの分解に成功したと発表しました。

これは酸化チタン型光触媒技術を用いたものです。犬アレルギーは7種類のタンパク質(Can f1〜Can f7)が、猫アレルギーは8種類のタンパク質(Fel d1〜Fel d8)がアレルゲンとして同定されています。

これらは犬や猫の毛やフケ、唾液、尿などに含まれ、家の中のカーペットなどに付着するほか、微粒子に付着して空気中を漂っています。

どんなに頑張って部屋を掃除しても取りきれるものではなく、空中のアレルゲンは空気清浄機で対応できますが、完全に除去できるわけではなく、微粒子をフィルターできる高級機種は価格もそれなりに高いようです。

実験では、酸化チタン型光触媒に犬皮膚粗抽出液100マイクロリットルを滴下して可視光線に当てたところ、人間の体内で結合してアレルギー反応を引き起こすヒトIgEとの反応が、24時間で減少しました。これは猫の皮膚粗抽出液でも減少しました。

また実験にカーペットなどに付着する乾燥した皮膚も、同様に分解されることが分かりました。研究チームによれば、犬猫アレルギーによる急性喘息患者の治療費はアメリカでは10億ドルにものぼるとしています。

これを応用した空気清浄機ができれば、単に取り除くだけでなくアレルゲンをなくしてしまうという画期的なものになります。犬や猫との互いに快適な生活が実現するばかりか、薬代やそのほかの対策グッズや労力といったコストを大幅に減らせるかもしれません。

ただし犬や猫のペットとの関りは、触ったりなぜたりするところにありますので、こういった手法も限界がありそうな気がします。


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