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「100歳でマラソン」百寿者研究で分かった性格

2024-09-15 10:36:48 | 健康・医療
私の友人たちの親世代は皆長生きで、3人100歳を超えお祝いをしました。

これは私の単なる独断のようなものですが、この世代が長生きなのは戦後の食糧難の時代があったからではないかと思っています。その後は飢餓の時代を経験していませんので、平均寿命はそれほど伸びないと思っています。

ただ平均寿命は若くして亡くなる人が減れば伸びますので、まだしばらくは伸びていくのかもしれません。慶應義塾大学で百寿研究が開始されたのが1992年ですが、現在の100歳は非常に元気で、マラソン大会や水泳大会に出場していたりと素晴らしい活躍をしている人が増えているようです。

1980年代には、人間の寿命は85歳を超えることはないなどと言われていました。しかし2000年代には日本人女性の平均寿命は85歳を超えました。ここ数年は新型コロナの影響で以前より短くなったものの、それでも87歳で世界一を誇っています。

このままの傾向が続けば、いずれは平均寿命は90歳に到達するでしょう。日本では、百寿者の人口は53年連続で増え続けています。しかし110歳を超えるスーパーセンチナリアンと呼ばれる人はほとんど増えていません。

2020年の国勢調査のデータを見ると、100歳以上の人は約8万人、105歳以上はその8.2%の6515人、さらに110歳以上となると141人しかいません。前回2015年の調査ではスーパ-センチナリアンが146人だったので、その数は減っていることになります。

100歳以上の人口は約20%も増えているにもかかわらず、110歳以上が増えていないことを考えると、いかにスーパーセンチナリアンになるのが難しいか分かります。これまでの調査で分かったのは、スーパーセンチナリアンは100歳時点で自立した生活を送っている割合が高い事でした。

2000〜02年に実施した「東京百寿者研究」で100歳以上の304人を調査したところ、ADL(日常生活機能)のスコアで「自立している」「ほぼ自立している」と判定された人は約20%でした。その20%の人はさらに105歳まで長生きする確率が高いことが明らかになったのです。

またスーパーセンチナリアンに共通する医学的特徴があります。ひとつは心臓や血管系の病気になりにくいこと、特に心筋梗塞や狭心症などのリスクを高める糖尿病の有病率が低いことが分っています。

100歳以上の人の血液を調べたところ、NT-proBNP(神経内分泌因子)の血中濃度が低いほど長生きする傾向がありました。その他心臓や血管の老化が遅いなどと言う結果が出ていますが、長生きするためには当然のような気がします。

私は平均寿命ぐらいで十分と考えていますが、全体的に見ると百寿者は増加して欲しい気もしています。


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