ごっとさんのブログ

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合区制選挙制度

2015-07-29 10:36:57 | 時事
先日かみさんが夕食の支度を始めたころ、ニュースで土曜の丑の日であることをやっていました。それならばウナギを食べないといけないということで、近くの弁当屋に鰻重を買いに行きました。この弁当屋は良心的?で、国産ウナギと中国産ウナギが分けてあり、値段が倍ぐらい違っていました。かみさんが中国産は気持ちが悪いということで、高い国産を買ってきましたが、身もやわらかくおいしいウナギでした。それにしても本当に高くなっており、これからは弁当屋の鰻重も食べられなくなるのでしょうか。

さて本論ですが、国会で参議院の選挙制度改革案が可決されました。1票の格差を小さくするために、ついに合区が採用されてしまいました。半年以上前ですが、選挙後このブログでも1票の格差問題を取り上げ、たいした問題ではないというようなことを書きました。1票の格差とは、議員一人当たりの有権者数を問題にしていますが、何となくぴんと来ない数値のような気がします。新聞には、最も少ない鳥取では48万人に一人の議員がいるのに、最も多い北海道では230万人と5倍近い格差があるとしています。

つまり1票の重みが鳥取を1とすると、北海道では0.2しかないから平等ではなく、憲法違反であるという理論のようです。たぶん私が住んでいる神奈川もかなり軽い方になっていると思いますが、それで損をしたという感じは全くありません。
この1票の格差問題では、アメリカが引き合いに出されます。ざっと調べた結果では、アメリカの下院議員選挙は、完全に人口比率での定数になっているようで、1票の格差は全くないようです。しかし上院議員は各州の代表として2名が選出されていますので、人口の多い州と少ない州では何十倍もの格差が生じているはずです。つまり国民が納得していれば、一概に違憲だとか言って騒ぐ問題ではないような気がします。

今回の改革では、鳥取と島根、高知と徳島が一つになってしまったようです。参議院議員が、各県の代表的意味合いがあることも確かです。日本の地方自治を考えると、都道府県単位でかなり独立した政策を行ってきました。かみさんは鳥取出身なので、島根と一緒にするのは鳥取の県民感情を無視していると、大いに怒っています。確かに県単位で選挙をし、地方の声を国政に届けるといった流れが、大きく変わってしまうような気もします。これからも少子高齢化や過疎化が進む以上、1票の格差は拡大する方向に進むでしょう。この問題は参議院の存在意義などにもかかわってきますが、小手先だけの改革で県民感情を無視するようでは、ますます投票率が下がってくるような気がします。

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