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前立腺ガンの手術回避の治療

2020-06-05 10:23:48 | 健康・医療
前立腺ガンは多くの場合進行が遅く、身体への負担が大きい手術や放射線などによる治療を回避し、定期的に検査をしながら経過を見守る治療が行われています。

前立腺は男性にしかない臓器で、精液の一部を作っていますが、年間9万人が診断され、患者は今後も増えると予想されています。

ガンを早期に見つけるのに役立つのは検査ですが、代表的なものが採血でおこなうPSA検査です。ガンができると前立腺で作られるPSAというタンパク質が血液中に漏れるとされています。

その量を測り基準値を上回ると、前立腺ガンを疑います。確定診断をするには、「前立腺生検」という検査が必要で、超音波画像を見ながら10〜12カ所、細い針を刺して組織を採取します。ガンが見つかったら進行しやすいタイプかどうかなども調べ、治療方針を決定します。

進行が穏やかである可能性が高い場合、積極的な治療は実施せず、定期的にPSA検査をしながら様子を見る「監視療法」が選択肢となります。

私の友人や知人でも何人かが前立腺ガンと診断されましたが、やはりガンがあるのに何もしないという事は不安が大きいようで、ほとんどの人が手術を選択しています。手術で取ってしまえば安心なようですが、やはり後遺症としての尿漏れや失禁というのに悩まされているようです。

たぶんこの監視療法を選択するのには、かなり強い意志が必要なのかもしれません。ガン検診の在り方を議論する厚生労働省の検討会が今春まとめた「中間整理」では、ガンはできていないのにあるかもしれないと診断される偽陽性などの不利益が、死亡率を減少させるという利益を上回る可能性が否定できないとしています。

新たな検査を実施する試みも始まっています。一部の医療機関では、核磁気共鳴画像(MRI)を使い生検を実施しており、ガンの位置をより正確に把握することができます。

またPSA検査の制度をより高めた新技術も開発さており、不必要な生検を今より減らせると期待でき、今後実用化されれば医療現場で導入が進むと予想されています。これは診断の精度が高まることで、より良い治療を選択することにもつながるとしています。

私は大体年1回PSA検査をしてきましたが、この前立腺がんの多くが監視療法であるならば、こういった検査を受ける必要もないような気がします。

ずいぶん前に書きました医療からの卒業という概念からも、私はそろそろこういった検査を受けるのをやめようかとも考えています。


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