ごっとさんのブログ

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意外に失れていない夢の真実

2025-02-26 10:32:57 | 自然
かみさんは夢の詳細を話してくれますが、私は起きると全く夢を覚えていません。夢を見ないわけではなく、覚えていないだけのようですが何か損をしたような気がします。

夜中に目が覚めて非常に面白い夢だったので、起きたらかみさんに話そうと思って寝たのですが、朝起きたら完全に忘れていました。ですから全く夢の記憶がないのですが、若干寂しいような気もします。

夢は不思議であり神秘的ですらあるため、太古から人々を引き付けてきました。夢は何かの霊的なメッセージであり、神の啓示であると考える人もいます。レム睡眠時の夢にはさまざまなストーリーが出てきます。

浅いノンレム睡眠時にも夢は見ているが、複雑なストーリーは伴わないことが多いようです。心理学の世界では、夢は何らかの願望が潜在意識の中から現れた物であり、夢を分析することによってその人の潜在的欲望や心理傾向が明らかになると考える人もいます。

起きているときに満たされない欲求が顕在化したものが夢であり、夢を見ることによってその欲求が解放されて精神の均衡を保つことができるという説もあります。多くの神経科学者は夢のストーリーや心理的な解釈には興味を示しません。

どうして夢は引き起こされるか、その脳内のメカニズムに興味があります。それはレム睡眠の時の生理現象を理解するのに必要だからです。レム睡眠中は、大脳皮質が覚醒時とは別のメカニズムで賦活されているのですが、その時に合成されたイメージこそ夢であるというものです。

レム睡眠時には様々な事象を理論的なものとしてまとめ上げる前頭前野の機能の一部が低下してしまっているため、夢の中で奇妙なことが起こっても不思議とは思わないのです。夢は大脳皮質の活動にともなう不随現象であるという考え方もあります。

睡眠の中で時々なんらかの目的のため脳が覚醒時と同じくらい強く活動する必要があり、その時の情報ノイズを捉えたのが夢であるというものです。ようするに夢には何の役割もないという考え方です。私はこの考えに賛成ですが、あまりにも夢がないようです。

睡眠中に脳をわざわざ活動させるのはなぜかという疑問も残ります。以前に夢の中で体験したことが、もう一度夢の中で再現されるという経験をすることも多いようです。このことは夢が記憶と関わっていることを示唆しています。

夢の特徴として、非常につよい情動をを伴っています。これはレム睡眠中に感情をつかさどる大脳周辺系が強く活動していることと関係します。夢には様々な連想として、記憶の断片が登場します。

レム睡眠の時情動システムである大脳周辺系が賦活しているのは、記憶の重要度を情動によって重みづけをしているのかもしれません。大脳周辺系は情動のシステムであると共に、記憶とも関係深いようです。

すごく怖かったことやうれしかったこと、あるいはショックだったことなどは、強い記憶として残っています。この様な事項は覚えておかなければならないこととして、大脳周辺系によりタグがつけられ、記憶に深く刻まれます。

夢でもそうした記憶の重み付けが行われているのかもしれません。この様に夢の解釈は色々とされていますが、ほとんど覚えていない私にとってはあまり意味がないと言えるようです。


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