コロナ禍となって以来どこに出かけても体温を測ることが多くなり、必要以上に体温を気にする生活が続いています。
熱っぽさや倦怠感を感じて体温を測ったら普段より高く、コロナに感染したかと思ったが検査結果は陰性だった。コロナの拡大以降こういった人が増えてきているようです。
ウイルスや細菌の感染ではなくストレスが原因となって起こる発熱(炎症反応を伴わない高体温)は元来「機能性高体温症」と呼ばれており、新しい生活様式が定着しつつある現在その病態に変化が生じてきているようです。
コロナ以前は機能性高体温症はほぼ心因性発熱、すなわち心理社会的なストレスが関係する体温上昇でした。ところがコロナの時代になり、ストレスだけではなく生活の変化に伴う複数の要因の総和として理解する必要が出てきています。
パンデミック直後はコロナで有名人が亡くなったニュースが報道され、コロナに対する不安や恐怖心といった心理的な要因から来る高体温は、従来の心因性発熱の理解と同じでしょう。それに加えてコロナの拡大後大きく変化した日本人の生活習慣も要因の一つになっていると考えられます。
マスクの着用、リモートワークの浸透、オンライオン会議の導入、入店前の体温測定と消毒など、こういった変化に少しずつ適応し今は定着してきています。
しかしこうした新しい生活様式の普及に伴い、外出の機会が減少した結果心身の健康に変化が生じ、発熱と判断する37.5℃以上の高体温として表れている人がいるのも事実です。
こういった要因のひとつが「活動不足による自律神経系や身体調節機能の異常」でデコンディショニングと呼ばれています。行動制限がほとんど撤廃された11月以降でも、家にこもって日光を浴びない生活が続くと、運動量が減少して全身の筋力が低下し自律神経機能も乱れてきます。
自律神経の乱れによって体温を一定に保つ調節機能も失調し、高体温として現れやすくなります。また体温の概日リズム障害も起き、これは体温の周期が適切なリズムから外れてしまっている状態を指します。
通常昼間に活動する人の体温は起床時が最も低く、昼から夕方ににかけて段々とピークを迎えて就寝前に低下します。
しかし日に当たらない生活や夜遅くに作業する生活を送っているとこのリズムが崩れ、日中に体温が上がらず低いはずの深夜に高体温になる、日内変動自体が消失して高体温状態が続いたりします。
体温のリズムや睡眠・覚醒のリズムは共に視床下部の働きによって調節されているため、体温のリズムの失調はしばしば睡眠にも影響を及ぼします。
こういったことの集積で機能性高体温症が発症しますので、コロナ禍といってもある程度の運動や活動が必要といえるでしょう。
熱っぽさや倦怠感を感じて体温を測ったら普段より高く、コロナに感染したかと思ったが検査結果は陰性だった。コロナの拡大以降こういった人が増えてきているようです。
ウイルスや細菌の感染ではなくストレスが原因となって起こる発熱(炎症反応を伴わない高体温)は元来「機能性高体温症」と呼ばれており、新しい生活様式が定着しつつある現在その病態に変化が生じてきているようです。
コロナ以前は機能性高体温症はほぼ心因性発熱、すなわち心理社会的なストレスが関係する体温上昇でした。ところがコロナの時代になり、ストレスだけではなく生活の変化に伴う複数の要因の総和として理解する必要が出てきています。
パンデミック直後はコロナで有名人が亡くなったニュースが報道され、コロナに対する不安や恐怖心といった心理的な要因から来る高体温は、従来の心因性発熱の理解と同じでしょう。それに加えてコロナの拡大後大きく変化した日本人の生活習慣も要因の一つになっていると考えられます。
マスクの着用、リモートワークの浸透、オンライオン会議の導入、入店前の体温測定と消毒など、こういった変化に少しずつ適応し今は定着してきています。
しかしこうした新しい生活様式の普及に伴い、外出の機会が減少した結果心身の健康に変化が生じ、発熱と判断する37.5℃以上の高体温として表れている人がいるのも事実です。
こういった要因のひとつが「活動不足による自律神経系や身体調節機能の異常」でデコンディショニングと呼ばれています。行動制限がほとんど撤廃された11月以降でも、家にこもって日光を浴びない生活が続くと、運動量が減少して全身の筋力が低下し自律神経機能も乱れてきます。
自律神経の乱れによって体温を一定に保つ調節機能も失調し、高体温として現れやすくなります。また体温の概日リズム障害も起き、これは体温の周期が適切なリズムから外れてしまっている状態を指します。
通常昼間に活動する人の体温は起床時が最も低く、昼から夕方ににかけて段々とピークを迎えて就寝前に低下します。
しかし日に当たらない生活や夜遅くに作業する生活を送っているとこのリズムが崩れ、日中に体温が上がらず低いはずの深夜に高体温になる、日内変動自体が消失して高体温状態が続いたりします。
体温のリズムや睡眠・覚醒のリズムは共に視床下部の働きによって調節されているため、体温のリズムの失調はしばしば睡眠にも影響を及ぼします。
こういったことの集積で機能性高体温症が発症しますので、コロナ禍といってもある程度の運動や活動が必要といえるでしょう。
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