脳には「記憶」というとても大事な働きがあります。認知症はいろいろなことを「記憶する(覚える)」あるいは「記憶していることを引き出す(思い出す)」ことが難しくなる病気です。
認知症は病気なのですが、病名というよりも症状(症候群)で、いろいろな病気が原因となって認知症になります。
認知症とは、慢性あるいは進行性の脳疾患によって記憶、思考(理解、判断)、見当識、計算、学習、言語、感情(喜び、楽しみ)など多様な高次脳機能の障害を呈する症候群です。
それによって複数の認知障害が現れ、健常者を基準とする社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。複数の認知障害とは、もの忘れ、行動異常(暴力、徘徊、無為など)、異常な心理状態(幻覚、妄想)、抑うつ(無気力、感情鈍麻)などですが、原因脳疾患、障害部位や進行速度もその人ごとに異なり、認知障害の症状の表れ方も同じではありません。
認知症を痴呆と呼んでいたころには、日本人にみられる痴呆は大部分が血管性痴呆で、アルツハイマー型痴呆は少ないといわれてきました。最近では欧米人と同じく日本人にもアルツハイマー型認知症が多くみられるようになり、有病率の高い疾患になっています。
認知症の原因疾患別頻度は、アルツハイマー型認知症約50%、血管性認知症約10%、レビー小帯型認知症約10%、その他が約10%であり、前4疾患を認知症の代表的4疾患と呼ぶことがあります。
これら認知症の原因疾患を問わず、認知障害の原因は神経細胞自体と神経細胞間ネットワークの障害に起因します。認知症のタイプにより症状や経過が少し異なり、経過も治療も予後も介護の仕方も違ってくるようです。
記憶障害・認知障害が根本(中核症状)なのですが、周りの人との人間関係に影響する行動や言動(BPSD)も大きな問題です。認知症を引き起こす原因疾患は、脳変性疾患と脳血管障害です。
変性疾患は脳細胞や神経間ネットワークがゆっくりとですが障害を起こすもので、アルツハイマー型やレビー小帯型、前頭側頭型認知症がこれにあたります。脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化症などによって起こるのが血管性認知症です。
この様に認知症はいろいろ分類されていますが、現実的にはどのタイプであっても具体的な治療法はないといわざるを得ないのではないでしょうか。
私の親戚にも(亡くなっていますが)血管性認知症やアルツハイマー型認知症の患者がいましたが、特に介護の方法などが違っているとは感じませんでした。
認知症も早期発見が重要としていますが、現状では早期発見は早期絶望につながるだけのような気もします。一刻も早い治療法の開発を願っています。
認知症は病気なのですが、病名というよりも症状(症候群)で、いろいろな病気が原因となって認知症になります。
認知症とは、慢性あるいは進行性の脳疾患によって記憶、思考(理解、判断)、見当識、計算、学習、言語、感情(喜び、楽しみ)など多様な高次脳機能の障害を呈する症候群です。
それによって複数の認知障害が現れ、健常者を基準とする社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。複数の認知障害とは、もの忘れ、行動異常(暴力、徘徊、無為など)、異常な心理状態(幻覚、妄想)、抑うつ(無気力、感情鈍麻)などですが、原因脳疾患、障害部位や進行速度もその人ごとに異なり、認知障害の症状の表れ方も同じではありません。
認知症を痴呆と呼んでいたころには、日本人にみられる痴呆は大部分が血管性痴呆で、アルツハイマー型痴呆は少ないといわれてきました。最近では欧米人と同じく日本人にもアルツハイマー型認知症が多くみられるようになり、有病率の高い疾患になっています。
認知症の原因疾患別頻度は、アルツハイマー型認知症約50%、血管性認知症約10%、レビー小帯型認知症約10%、その他が約10%であり、前4疾患を認知症の代表的4疾患と呼ぶことがあります。
これら認知症の原因疾患を問わず、認知障害の原因は神経細胞自体と神経細胞間ネットワークの障害に起因します。認知症のタイプにより症状や経過が少し異なり、経過も治療も予後も介護の仕方も違ってくるようです。
記憶障害・認知障害が根本(中核症状)なのですが、周りの人との人間関係に影響する行動や言動(BPSD)も大きな問題です。認知症を引き起こす原因疾患は、脳変性疾患と脳血管障害です。
変性疾患は脳細胞や神経間ネットワークがゆっくりとですが障害を起こすもので、アルツハイマー型やレビー小帯型、前頭側頭型認知症がこれにあたります。脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化症などによって起こるのが血管性認知症です。
この様に認知症はいろいろ分類されていますが、現実的にはどのタイプであっても具体的な治療法はないといわざるを得ないのではないでしょうか。
私の親戚にも(亡くなっていますが)血管性認知症やアルツハイマー型認知症の患者がいましたが、特に介護の方法などが違っているとは感じませんでした。
認知症も早期発見が重要としていますが、現状では早期発見は早期絶望につながるだけのような気もします。一刻も早い治療法の開発を願っています。
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