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生命40億年の歴史で人類の誕生は偶然なのか

2022-01-28 10:25:58 | 自然
新型コロナはついに第6波に入ったようで、またまたまん延防止措置などの単に飲食店いじめにすぎないような対策が発令されています。

やっと日常が取り戻せつつある状態から、逆戻りですが実質的にはあまり影響がないような気もします。

ウイルスはヒトにとって脅威となっていますが、この人類という種が40億年という歴史の中で必然的に生まれたのか、あるいは偶然なのかの記事がありました。

つまりもし歴史をリセットしたら人類は再度出てくることができるのかという問題です。人類の祖先としてカンブリア紀(約5億年前)に生きていたピカイアという脊索動物(この中に脊椎動物がいます)が挙げられています。

ピカイアは長さが5センチほどの小さな動物で、化石もそれほど見つかっていないので個体数もあまり多くなかったようです。ピカイアはそれほど特徴もなく、子孫を残すことなく絶滅した他の種とそれほど変わってはいません。

ここでピカイアが生き残ったのは、単なる偶然かもしれません。その子孫である人類が出現したことは、この時点では単なる偶然ということになります。しかし偶然ではないという根拠として、進化における「収斂」という現象があります。

収斂というのは、例えば哺乳類のイルカと魚類のサメは系統的に全く異なるにもかかわらず、別々に同じような紡錘形の形に進化していることです。

この様な生物が紡錘体の形を進化させたのは偶然ではなく、体の大きい動物が水中を素早く泳ぐためには、紡錘形が適しておりいわば物理法則に従っているのです。

この進化の収斂説によれば、前述のピカイアが絶滅したとしてもカンブリア紀に生存する別の脊索動物が収斂によって人類の祖先となるように進化するということになります。つまり人類は必然的に発生したことになるわけです。

この収斂という現象は、自然が行った進化の実験といえ、違う場所で別々に進化するということは生命の歴史をリプレイすることと本質的に同じです。収斂が頻繁に起きているという事実は、生命の歴史をリプレイしても同じような結果になるということを示しています。

ただし生命の進化には自然淘汰とは別の遺伝的浮動という、偶然に支配され同じ環境でも別の種になるというメカニズムもあるようです。

地球に生物が生息できるのはおそらくあと10億年ほどとされています。人類は生命が誕生してから40億年という時間がかかっています。もし人類が絶滅したら、残りの10億年でもう1回進化するのは難しいでしょう。

進化というのは非常に面白いものですが、予測できない面も多く、今回の人類誕生も所詮推論ということでよいような気がします。


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