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血液型で病気のリスクが違うことが判明

2024-05-08 10:37:01 | 健康・医療
私の血液型はO型で、女房もO型ですので私の家族は全員O型となっています。血液型による性格診断など血液型占い的なものが流行っていますが、私は全く信じていません。

最近この血液型によって病気のリスクが違うという説が話題となっているようです。A型は几帳面、B型はマイペース、O型はおおらかで、AB型は変わり者といった性格診断が行われています。

こうした診断は自分や周りの人に当てはめてみると、当たっているように思うこともありますが、実際には科学的根拠はなく、日本でしか話題にならないようです。

A型の赤血球にはA抗原、B型にはB抗原、AB型にはAとBの両抗原がありますが、O型にはどちらの抗原もありません。この発見は血液型不適合による輸血事故を減少させ、輸血を発展させるきっかけとなりました。

血液型は当初血液だけの判定方法として出発しましたが、その後血液以外(他の体液や細胞、毛髪など)にも同じ特徴が分布することが分かってきました。

血液型は「血液」だけでなく、個人を血清学的に識別する方法のひとつでもあり、そのため同じ血液型の人がどんな病気になりやすいかなどの特徴があるのは、ある意味当然のことかもしれません。

例えば2010年にスウェーデンの大学が発表した研究結果によると、A型の人の胃ガンのリスクは、最もリスクの低かったO型の人と比べて1.2倍となっています。

2009年にアメリカの国立がん研究所が発表した論文では、B型の人は最もリスクの低かったO型の人に比べて、膵臓ガンのリスクが1.72倍高いと報告されました。さらにB型の人は、O型に比べ2型糖尿病になる頻度が1.21倍であると報告されています。

脳卒中のリスクは、AB型の人が最も高いと報告されています。またAB型の人は、認知症になる可能性がO型の人に比べ約1.82倍といわれています。

このようにO型の人は、概して他の型と比較してさまざまな病気になるリスクが低いことは事実のようですが、その明らかな理由は分かっていません。またO型の人は蚊に刺されやすいという事を聞いたことがあるかもしれませんが、これは実験で証明されています。

一方でO型の人は、大量出血をするような大けがをした場合、死亡率が他の血液型の倍以上になっています。重症外傷の患者901人の分析から、O型の患者の死亡率が28%、その他の血液型は11%であることが分かりました。

こういったリスクについては疫学調査の結果ですので、ある程度科学的ではあるのですが、何となく疑ってしまう気がすることも確かです。


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