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高齢者の「医療卒業」の勧め

2019-12-27 10:17:50 | 健康・医療
政府の全世代型社会保障検討会議がまとめる中間報告案のうち、最大の焦点である医療改革の全文が明らかになりました。

現行原則1割としている75歳以上の後期高齢者の医療機関での窓口負担について、一定の所得以上は2割と明記し、「2割」枠を新設する方針を示しています。

中間報告案は高齢者の体力や運動能力は着実に若返っており、年齢を基準に「高齢者」とひとくくりにすることは現実に合わなくなっていると指摘しています。団塊の世代(私もそうですが)が令和4年から後期高齢者になり始めることを踏まえ、4年度初めまでに2割枠新設などの改革を行うとしています。

私はこの案は当然と思っています。高齢者の医療費を安くして、医療に係り易くすというのは流れに逆行しているような気がします。むしろ中年層を安くして、健康な体を作ることが高齢になっての病気を減らすことにつながると考えています。

歳をとってくると個人差はありますが、誰でも色々な臓器が傷んでくるのは当然です。どんな機器であろうとも長年使用していれば部品の消耗などにより、傷んでくるのと同じように、人間の身体も消耗してくるわけです。

これは今はやりの再生医療などを使わない限り治るものではありません。以前私が膝を痛めたとき、いろいろ検査をした結果、加齢による軟骨のすり減りが原因という事で痛み止めの湿布薬が出ただけで、整形外科は何の治療もしませんでした。

ですから歳を取れば血圧が上がったり、血糖値が高くなり場合によっては中性脂肪も高くなるかもしれません。こういったものを薬で下げることは、10年、20年後に心筋梗塞や脳梗塞の発症を防ぐためのものです。

高齢者は10年後に心筋梗塞で倒れれば、ピンピンコロリの理想的な終わりを迎えることができると言えます。この高齢者が何歳かは難しいのですが、後期高齢者と定義されている75歳でもいいような気がします。

つまり75歳を過ぎたら、血液検査などで異常値が出ても、痛みや苦しみなどの自覚症状がない限り、何も治療をしない「医療からの卒業」をすべきと考えています。

私の友人の奥さん(70歳少し前)が、人間ドックで異常が出たため、MRIやPETなどの精密検査を受けるようです。まあ何もないことを祈っていますが、この辺りの歳になると多くの人がガンになっている可能性は高いと思います。

見つかれば手術や抗ガン剤治療となるわけですが、高齢者のガンは進行も遅く命にかかわるような大きさになるまでには10年15年という年月が必要のケースが多いでしょう。つまり手術などの治療をしても、何もせずほっておいても寿命に大差はないような気がします。

これは決して証明できないことですが、やはり75歳ぐらいを過ぎたら検査をしない、つまり「医療から卒業」の選択肢を考えるべきではないでしょうか。。


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