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北朝鮮の核開発問題

2017-09-19 10:43:14 | 時事
このところ北朝鮮がミサイルの発射や核実験を実施し、国連安保理での制裁決議などが話題になっています。

どうも北朝鮮はミサイルの弾頭に搭載可能な水爆の小型化に成功したようです。この核爆弾というものはどういうものかよく分からなかったのですが、新聞に特集記事がありましたので、それを元に書いてみますがすっきりとわかるほどにはなっていません。

北朝鮮は昨年9月に水爆の前段階と言える「ブースト型」の原子爆弾の実験に成功しました。ブースト型爆弾は、ウランやプルトニウムなどの核分裂反応を効率よく起こすことで、長崎に投下された「爆縮型」の原爆を大幅に小型にしたものです。

水爆はさらに威力を高めるために、2段階で爆発させるものです。まず1段目は高性能火薬を使ってプルトニウムを一気に圧縮し、核分裂反応を起こして中央にある重水素と三重水素のガスを核融合します。

この爆発で容器内の閉じ込められた放射線は、周りの樹脂が吸収して高温のプラズマ状態になります。そこで発生した衝撃や熱が今度は2段目の高濃縮ウランに伝わり核分裂を起こし、放出された中性子は重水素化リチウムに取り込まれて核融合反応が起き、膨大なエネルギーを放出します。

ここまでいろいろ書きましたが、この過程は100万分の1秒ほどと本当に瞬時にこれだけの事象が発生するわけです。北朝鮮はこの辺りまで来ており、アメリカと旧ソ連が約30年前に到達した地点に来ていると判断されるようです。

これほど短期間に北朝鮮独自で開発したのか、ロシアや中国などの支援があったのかわかりませんが、核についてはほぼ完成しているといっていいのかもしれません。

またミサイル開発についても、最も注目されているのが大気圏再突入の技術のようです。現在は再突入の際の数千度の高温からいかに弾頭を守るか、この辺りはあまり明確になっていませんが、これだけ頻繁にミサイル実験を行っているからには、ある程度この問題も解決しているのかもしれません。

これだけ国際的に非難されている中で、なぜ北朝鮮がこういった道を歩んでいるのかはよくわかりません。日本も含めていろいろ経済制裁など行っているようですが、本当に効果が出ているのかも怪しいところです。

私はこの経済制裁というのはあまり好きではありません。これによって被害が出るのは、国家中枢ではなく最も弱い国民にしわ寄せが行きそうな気がします。日本は北朝鮮の動きにいちいち反応していますが、具体的な対応が取れない以上ほっとくのが良いような気がしています。

北朝鮮の目的が何かわかりませんが、勝手にやらしておいて無視してしまうことの方が効果がありそうな気がします。