ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

昔からの友人との早めの忘年会

2024-12-10 10:31:27 | 日記
同じ中高の同級生の仲間はあまり会うことが無くなってしまったので、今年は少し速めに忘年会をすることにしました。

十年前までは8人のグループだったのですが、A君は早稲田大学の教授を退官後、東京に住んでおり来ることができなくなりました。一昨年E君がガンで亡くなり、今年F君がやはりガンで亡くなってしまいました。

S君は数年前認知症を発症し、だんだん進行しているようです。昨年やはり忘年会の時、参加できるかを聞いたところ、奥さんが既に飲食のコントロールができなくなっており、大量に飲んだり食べたりしてしまうということで、誘うのを諦めました。

今年もY君が電話したようですが、やはり進行しているようで、参加は無理とのことでした。結局今年の忘年会は4人になってしまいました。この程度の人数ならば予約しなくてもできそうと思っていましたが、M君が行きつけのスナックを予約してくれました。

実はこの忘年会の場所まで行く、良い公共交通機関がないのです。そこでここ数年は、自宅から車で10分ほどのY君の家に行き、そこからY君の運転で会場に行くというのをやっています。Y君は完全に下戸で全く酒を飲みませんので、運転手としては問題ありません。

今年はY君の家に行ったところ、私の車は置いて、いつも乗っている軽トラで行くことになりました。乗用車と比較すれば当然ですが、軽トラの助手席は非常に乗り心地が悪いものでした。開始10分ほど前に店に着いたところ、店の前にM君とK君が待っていました。

乾杯して始めましたが、やはり今年亡くなったF君の話になり、同じ大学であったK君が色々話してくれました。昨年末胃ガンが見つかったのですが、すでにステージⅣとなっており打つ手がなかったようです。

その少し前に忘年会をしたのですが、いつもと同じように飲んだり食べたりしており、全く違和感はありませんでした。今年になってからいろいろ病院を回ったりしていたようですが、良い治療法はなく肝臓などにも転移していることが分り、緩和ケアを考えていたようです。

それでも3月にはK君も含めてゴルフをしたり、通常の生活が送れていたようです。K君は亡くなる5日前に電話したのですが、若干歯切れが悪い程度で元気だったようです。最後まで通常の生活が送れていたというのは、良い死に方といえるのかもしれません。

しかし亡くなったF君とE君は仲間内でも元気な方でしたが、若干病気がある程度の方が長生きになるのかもしれません。

今回は鍋(寄せ鍋風)が中心でしたが、スナックらしいしゃれた食べ物も多く、デザートの西洋ナシがでるまであっという間の3時間でした。やはり昔からの友人というのが、一番気楽に何でも話せる楽しい会といえるようです。

75歳以上の8割が寝たきりを招く病気

2024-12-09 10:31:28 | 健康・医療
自分の骨が強いかどうかなどなかなかわからない問題です。かなり前ですが行きつけのクリニックに骨密度の簡易測定器が入ったというので、測ってもらおうとしたら看護師さんに女性用ですと断られてしまいました。

一説によると骨の強さを維持しないと、認知症や動脈硬化、心臓疾患を合併するリスクが高まるようです。骨の強度が衰え、脆くなるのが骨粗しょう症です。骨粗しょう症は単に骨折しやすくなるだけでなく、万病に関わる病気で、人生全般にダメージを及ぼします。

たとえば高齢者の骨折は寝たきりや要介護状態を招き、健康寿命を縮める大きな要因になります。厚生労働省の調査によると、65歳以上が要介護となった主な原因は、運動器の障害(転倒骨折、関節疾患)が認知症や脳血管疾患、高齢による衰弱を抜いて最も多く、女性に限れば運動器の障害は全体の約3割を占めています。

背骨の骨折では腰が曲がることがあり、曲がっている箇所周辺の筋肉が緊張して痛みが生じます。脚の付け根を骨折すれば、歩行が困難になり寝たきりや引きこもり状態を招き、その結果筋肉量が減少したり筋力が低下したりするサルコペニアにもつながります。

動脈硬化、高血圧、糖尿病、腎機能障害、慢性肺疾患といった生活習慣病を患っていると、骨のコラーゲンが過剰に老化する骨質劣化型の骨粗しょう症となり、骨折する危険性が高いことも明らかになりました。さらに骨粗しょう症は、認知機能の衰えも助長します。

慈恵医大の研究では、パーキンソン病の患者で骨質マーカーの数値が悪いと、認知機能が悪くなってしまうことが分っています。骨粗しょう症というと、60代以上の女性は気を付けてといわれてきましたが、決して女性だけの病気ではありません。

男女関係なく、50歳以降は性ホルモンが減少します。これが骨密度とコラーゲンの老化に拍車をかけてしまうわけですから、男女ともに問題意識を持つ必要があります。

男性の骨粗しょう症の場合、骨質劣化型の骨粗しょう症になりやすいという事がわかっていて、男性が高齢で骨折すると、女性より死亡率が高いという報告があります。

女性は骨密度が若い人の値の70%を切ったあたりから骨折しやすくなるのに比べ、男性は80%を切るとその危険があります。男性は女性よりも酸化ストレスの影響を受けやすいため、骨質が悪くなりやすいのではないかと考えられています。

ささいなことで骨折してしまった場合には、十分に骨粗しょう症を疑う必要があります。私を含めほとんどの男性が骨粗しょう症を女性の病気と決めつけているのが問題かもしれません。

動脈硬化は20代から進行する

2024-12-08 10:32:45 | 健康・医療
この歳になると(77歳)友人知人が亡くなっていますが、全員ガンが原因となっています。友人の中には動脈硬化が進んで、心筋梗塞を発症したりしていますが後遺症もなく元気にしています。

やはり最近は動脈硬化という言葉をよく聞きますが、最初は自覚症状が現れないため気付きにくい病気といえるようです。血管が送る血液の量は、安静時で1分間に約5リットル、全力で運動した場合はだいたい10〜15リットルになるといわれています。

手足に向かう血管は指、足先まで複数の血管が通っており、もし1本の血管が障害されても、それ以外の血管を通して血流が届くようになっています。

しかし頭や心臓の血管は、それぞれの場所に届く血管が1本しかないため、その血管が狭くなったり、詰まったりすると脳や心臓に大きなダメージを与えることになります。動脈硬化とは、動脈が硬くなるということと、血管に脂が溜まってきて血管が狭くなるという両方の意味があります。

若い人の血管は柔軟性に富み、必要があれば血管が広がってくれるし、必要が無ければ縮んでいます。そういう調整ができる状態では、血圧は高くなりません。しかし血管が硬くなると、流れる血液の量が増えた場合に圧量を逃がすことができないので高血圧になります。

圧力が高くなると、血管の壁が脆弱な細い血管に力がかかり時に破綻します。たとえば脳の血管は比較的太い血管から細い血管が垂直に分岐します。そのような血管に圧力がかかると、その細い血管が破綻し脳出血を来すことがあります。

血管にコレステロールがついてそこで細部が増え、さらにカルシウムが付いたりして血管が狭くなっていきます。これをプラークと呼びますが、これが血管の太さの直径の半分くらいに狭くなると、血液の流れに障害を与え十分に血液を送り出せない状態になります。

これで引き起こされるのが脳梗塞や心筋梗塞ですが、血の塊がどこからか飛んでくるのではなく、脂でぷよぷよした血管に傷がついて血栓ができるために起こります。血管に溜まった脂分が少しでも減った方がいいので、コレステロール値をできるだけ低くした方が良いという事になります。

動脈硬化は一種の加齢現象でもあるので、完全に正常に戻すことは難しいようです。動脈硬化で起きてくる病気を予防するという点では、コレステロールを下げる、糖尿病の場合は糖分を減らす、血圧を下げるなどをすることにより少し手前の状態に戻すことができるかもしれません。

過去に行われた研究で、20代から動脈硬化が進んできているという事も分かっています。若いころから健康に気を付ける必要はありそうですが、難しい問題といえるでしょう。 

健康寿命の定義と算出方法

2024-12-07 10:34:29 | 健康・医療
平均寿命は年々伸びており、2019年のデータでは男性81.41歳、女性87.45歳となっています。

一方健康寿命というものがあり、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間とされており、男性は72.68歳、女性75.38歳となっています。最近この平均寿命と健康寿命の差が問題となっており、如何に健康寿命を延ばすかが課題のようです。

ただ私は健康寿命というものに疑問を持っています。私の友人知人はほとんど健康寿命以上の歳ですが、いわゆる不健康なものは全くいません。確かに降圧剤や血液をサラサラにする薬などを飲んでいるようですが、日常生活が制限されているような人は全くいません。

そこでこの健康寿命の算出方法を調べてみました。健康寿命とは、集団の健康状態を表す健康指標のひとつです。

従来は平均寿命が広く用いられてきましたが、生きている状態(QOL)を勘案することが重要であるとの認識が高まり、死亡データだけでなく生きている状態のデータを組み合わせた「健康統合指標」として健康寿命が着目されるようになりました。

日本ではWHOが2000年に発表した世界の健康寿命ランキングで世界一であったことが取りあげらられたのを契機に国民の関心を呼び、同年に策定された健康日本21においても健康寿命の延伸を最大の目標とすることが掲げられました。

健康寿命とは、ある健康状態で生活することができる平均期間を表す指標です。これは算出対象となる集団の各個人についてその生存期間を「健康な期間」と「不健康な期間」に分け、前者の平均値を求めることで表すことができます。

健康寿命を算出する上で課題となるのが、健康と不健康の定義とそれに基づく算出方法です。算出方法には健康な状態と不健康な状態とに二分して健康な状態を表わす方法があります。

2012年に策定された健康日本21では「日常生活に制限があること」を不健康と定義し、3年ごとに実施される「国民生活基礎調査」で得られたデータを基に算出することになりました。

あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますかという質問に対して、「ない」という回答を健康とし、「ある」という回答を不健康として、サリバン法により算出します。

副指標として、あなたの現在の健康状態はいかがですかという質問に対する、「よい」「まあよい」「ふつう」という回答を健康とし、「あまりよくない」「よくない」という回答を不健康として、サリバン法により算出します。

この2つの指標により健康寿命を評価することにしましたが、これまでの健康寿命の延伸のみならず、不健康な機関である平均寿命と健康寿命の差の短縮にも着目し、目標とすることになりました。

こう見るとしっかりした指標のような感じもしますが、やはりアンケート結果の統計処理というのが危うい部分かもしれません。

握力が強い人が長生きをする

2024-12-06 10:31:28 | 健康・医療
私は勤務していたころ健康診断があると、握力を測ったこともあります。ただあまり記憶にありませんので、普通の握力だったのかもしれません。

日常的な活動の多くには握力が必要で、強い握力は将来の暮らしに役立つだけでなく、長生きの指標として捉えられることも多いようです。さらに握力は、全死因死亡率と心血管死亡率の指標として、血圧よりも優秀であることが分っています。

過去のスタティックレビューでは、高齢者の場合握力は加齢に伴う運動能力、機能的状態、死亡率の低下と逆相関関係にあることも判明しました。また新たな研究では、前腕の筋力と長寿の関係性が改めて確認されました。

研究チームは、米国に住む50歳以上の参加者1万4178名の握力を測定しました。男性は以下のケースで握力が弱いと判定されました。・35.5キロ未満:合計でこれ以上の重さの物をつかめない、・体重1キロ当たり0.45キロ未満:体重1キロ当たりこれ以上の重さの物をつかめない、

・BMIの単位1キロあたり1.05キロ未満。女性では以下のケースで握力が弱いと判定されました。・20キロ未満:合計でこれ以上の重さの物をつかめない、体重1キロ当たり0.337キロ未満:これがスタンダードな測定方法で、体重1キロ当たりこれ以上の重さの物をつかめない。・BMIの単位1キロ当たり0.79キロ未満。

この3つのカットオフポイント(基準点)をすべて下回った場合、その人は握力が総合的に弱いとされました。いずれかのカテゴリーで弱いと判定された人は、何らかの原因で早く死亡する確率が統計的に高くなりました。

参加者の中で最も弱い下位4分の1の人は、次の10年で死亡する確率が2倍以上高くなりました。握力が総合的に弱いのは最も悪く、握力がBMIの単位に応じて弱い時と体重に応じて弱い時より早期死亡のリスクが高くなりました。

また当然ながら早期死亡のリスクは弱いカテゴリーの数が増えるにつれて高くなり、弱いカテゴリーが1つだけの場合は死亡リスク比が1.37、2つの場合は1.47、2つ以上の場合は1.69という結果になりました。

これを受けて研究チームは、総合的な握力と体重・体格に応じた握力の弱さは死亡までの時間を確実に予測しており、老化プロセスで筋力を維持することの重要性を浮き彫りにしていると結論付けました。

握力の弱さは全身の筋力不足を示していることがあり、その原因は多くの場合運動の不足または欠如にあるとしています。そこに因果関係はなく、全身の筋肉不足が握力の低下を招くわけでも、握力の低下が全身の筋肉不足を招くわけでもないようです。

50歳を過ぎると低下が顕著になって、65歳を過ぎると低下スピードは速くなるようですので、一度握力を測定してみるのも良いのかもしれません。