喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

田村菓子舗 三代目日記より

2010-04-06 | ブログ
 三代目と聞いたら、何かビビリそうですが、
とてもやさしく、熱い人が「田村菓子舗の三代目ことよっくん」

 最近、話がよくあい、さまざまな情報交換もしています。
今日、よっくんの三代目日記というブログに寄ってみたら、
新作「浅野さんちのデコポンろーる」について次のようなことが書かれていました。

 
 『八幡浜市で媛っこ地鶏を育てている三瀬商店さんのブログでも紹介頂きました。
http://mise.i-yoblog.com/e280340.html

 三瀬さんとは、八幡浜青年会議所でもご一緒させていただいています。
子供に喜んでいただけるのは、さらなる喜びです。
満面の笑顔と「浅野さんちのデコポンろーる」の写真がありました。

 今日も八幡浜へ3本、明日は明神の方で松山へ出られてる方から3本ご注文をいただきました。

 八幡浜のお客様
「宣伝しとくけんパンフレットちょうだい。
わし、昔はミシンの販売で半島まわりよったんよ。
うちの兄貴は二名津小で先生しよったんで。」
とご縁の深いお言葉をいただきました。

 先日の大洲のお客様なんか「応援しよるけん、がんばれよ」とご購入いただきました。
人って温かいですね。
何人もこのような方がいらっしゃいました。
期待にそえるよう、これからも佐田岬まるごとをお菓子に変えて情報発信、地域の活力の源となるように励みます。

 そうそう、土曜日にあるメンバーのお花見におじゃましたのですが、
三崎中の一年生の生徒がいて、昨年の春にアグリトピアで町内の新一年生が大集合してたときに、30分生徒たちに何か話してくれと頼まれまして、
「イチローと石川遼選手の幼少期からの目標設定の話」
「勇気をもって自分の意見をいうことと、意見を言った相手を尊重する」
という内容で話しをさせていただきました。
反省点も多かったのですが、おぼえてくれてた子がいたようでうれしかったです。
どううけとめたのか聞けなかったのが残念ですが・・・。
話しをしたというより、自分の課題を自分に言い聞かせたようなものでしたが(笑)

 明日もがんばって「浅野さんちのデコポンろーる」巻きます。
仕込んだデコポンの在庫もあとわずかとなりました。

 ありがとうございます。』

 
 どうですか、この生き生きとした気持ち。
お菓子もパンも生きているようです。
「食育」とは、こんな気持ちがつまっていることを言うのでしょうね。

 田村菓子舗の場所は、
なかなかわかりづらいですよ。
でもそれが楽しいのです。
二名津の迷路のようになった路地を、お菓子やパンの甘い匂いにつられて歩いてください。
そんな宝探しのような楽しみがあります。

 もし、道に迷ったら誰にでもいいので聞いてください。
きっと、さらにすてきなお話が聞けるかもしれません。

                           岬人




すばらしき日本文学 ~千鳥にて~

2010-04-06 | ブログ
 「私は、イタリアの大学で日本文学を勉強しました。」 (エレナ)

 現在、喜久家には、イタリア出身のエレナがいます。
彼女の紹介は、3月3日のブログをご覧ください。
喜久家に来る前2月から1ヶ月間、日本を旅行していたそうです。
東京、日光、鎌倉、京都、大阪、飛騨高山、北海道(札幌雪祭り、アイヌ村)など。
日本のすばらしい所を実によくおさえています。

 そんなエレナにもっといろいろなことを聞きたいと思い、
4日の夜、三崎の「千鳥」に集まりました。
メンバーは、エレナ、神戸出身の藤井君、そして宅見さん、弟の洋海。

 宅見さんは、ふるさと井野浦生まれで、今春から保内中学校国語教師としてスタートしました。
愛媛県教員の採用数が減り続けるなかで、現役卒業で採用された期待の星。
ふるさとを心から愛し、そのすばらしさを子どもたちと一緒に感じていきたい、というすばらしい考えをもっています。
 ぜひ、喜久家ボランティアと出会ってほしいと思い、誘いました。

 エレナが、日本文学を勉強していたということもあり、二人はすっかり意気投合。
そして私たち日本人は、エレナから驚きの事実を聞かされることになります。

 「イタリアでは、日本に関する講義は、とても人気があります。
それは、マーケットとして重要という理由が多いようです。
もちろんアニメや漫画文化は、とても人気があります。
日本文学で、最も大切なのは、源氏物語。
たくさんの花や植物もえがかれていて、日本人の感じ方がよくわかります。
その他、万葉集や古今和歌集も習います。
私は、芥川龍之介や太宰治などの本も読みました。
(私が初めて聞く作家もでてきました。)
夏目漱石の作品は、あまり好きじゃありません。
縄文、弥生、飛鳥時代から現代までの大まかな歴史は勉強しました。…」

 もうビックリです!
 私たち日本や日本人は、外国からどのような見られ方をしているのか、
とても興味があります。
だからそんな話を聞くたびにさまざまな驚きや感動をあじわいます。

 エレナの言葉により、
「日本の歴史・伝統・文化のすばらしさにもっともっと、目を向けていきたい」
とあらためて思いました。

 帰り道。
満開に咲き誇った桜の花が、ヒラヒラと降ってきました。
きれいですね~。

                        岬人(花んちゅう)

四国で一番西のパン屋さん

2010-04-06 | ブログ
 パン屋さんって良い響きですね。

 30年以上昔、田舎に「ロバのパン」が売りにまわっていました。
「ロバのおじさん、チンカラリン…」
 ふだんめったに食べることのないパンを食べてみたくて、
ばあちゃんにおねだりしたものです。
買えなくても、そのにおいをかぐだけで幸せな気分になりました。
いつしか来なくなりましたが、今ごろロバのパンはどうなっているのでしょうか?

 となりの二名津地区に大好きな「田村菓子舗」があります。
パンも作っているのですが、あげパン、金時パンは今も変わらないヒット商品。
そぼくな味は、まさに昭和の味です。
 現在、三代目のよっくんは、すばらしい考えを持った青年。
くわしくは、お気に入りブックマークからのぞいてみてください。

 今日は、もう1軒三崎地区にある「入船ベーカリー」について。
先日夜9時、通りがかりに立ち寄り、70歳を迎えたおやじさんとお話をしました。
「おっちゃん、遅くまで店をやりよりますね?」
「うん。だいたい10時までやりよります。」
「パン屋さんは、朝も早いんでしょ?」
「うん。3時に起きて3時半から仕事しよります。」
「え~、そしたら何時間くらい寝よるんですか?」
「だいたい1日3時間くらいかな。もう50年間、続けているので慣れちょります。」

 もう、ビックリです。
1年ほとんど休みなく、そんな生活を20歳前から50年以上続けているのですから。
職人というのは、こんな人のことをいうのでしょう。

 四国最西端のパンは、今日もこうして焼かれたものなのです。

                               岬人